トヨタ新型クラウンエステートの販売がどんどん遅れて「2024年12月以降」に…更にレクサス新型GX550の特別仕様車は10月以降。ヤリスクロス等は9月に生産再開へ
クラウンエステートもGX550も「このまま都市伝説」になりそうな勢いだ
2024年3月に発表・発売予定だった、トヨタの新世代クラウンシリーズで、最後のシリーズモデルとなる新型クラウンエステート(Toyota New Crown Estate)。
トヨタの型式指定における不正問題をめぐって、クラウンエステートの認証業務に影響が出ているとして、発売延期が繰り返されています。
そして今回、読売新聞オンラインが「クラウンエステートとGX550の特別仕様車の発売時期が再び延期する」と報道しています。
クラウンエステートは当初の予定から9か月以上も遅れることに
新世代クラウンシリーズ最後となるクラウンエステートですが、先述にもある通り、当初の計画では2024年3月に発売予定ではあったものの、すでに計画から5ヶ月以上が経過。
2024年7月時点では「10月以降に発売が遅れる」という内容でしたが、今回新たな情報として「12月以降に発売が遅れる」ことが明らかとなりました。
なお読売新聞の報道によると、12月以降に発売が遅れる理由としては「クラウンエステートは不正のあった車種ではないものの、再発防止策に則った”より丁寧な認証業務”を進める。そのため当初の計画よりも時間をいただきたい」とのこと。
場合によっては2025年にズレ込むことも?
つまり、当初の計画から「9か月以上」遅らせて販売することになるわけですが、これもあくまでも予定なので、場合によっては2025年1月以降に大幅にずれ込むことだって考えられそうですし、「当初の計画から1年以上ズレ込む」ということも視野に。
これ以上の型式指定における不正問題が広がらないよう、丁寧に認証業務を進めることは評価すべきことだと思う一方で、今か今かと登場を待ち続けているユーザー側からすると、「いつまで引っ張るつもりなの?」「今までは丁寧な認証業務を進めていなかったの?」と考える人も少なくはないと思うんですね。
既にアメリカでは、クラウンシグニア(Crown Signia)という名称にて発表されており、日本国内でもシグニアを輸送するトレーラーが何度もスパイショットされているため、おそらくアメリカではスケジュールを変更することなく販売するのではと推測(既にグレード別価格帯も判明している)。
しかし日本国内では、トヨタが2024年8月9日に社内試験を第三者的な立場でチェックする「社内審査官」の新設などを盛り込んだ再発防止策を国土交通省に提出した関係で、今後登場するであろう新車・新型車の発売時期は、海外市場向けに比べて遅れることになるかもしれません。
レクサスGX550特別仕様車の発売時期が4か月以上も遅れている
そしてこちらも発売時期を遅らせることが決定したという、レクサス新型GX550。
2024年4月、日本限定100台のみとなる特別仕様車OVERTRAIL+が発表され、同年6月に発売となるはずでしたが、こちらも型式指定における不正問題をめぐり、同年10月以降にずれ込むことが判明。
そうなると、標準モデルのGX550も10月以降どころか、2025年1月以降にずれ込むことが考えられます。
そしてこれらの発売時期の延期に関しては、読売新聞の報道によると、「販売店に伝えている」とは記載されているものの、そもそもメーカーの公式プレスリリースでは明かされていない情報になります。
なぜメディア・マスコミがはメーカーの発売時期延期を報道することになり、メーカー側は一切プレスリリースにて発表しないのかは疑問。
「丁寧な認証業務を進めることで発売時期を延期する」のであれば、確実性の高いメーカーから早急に情報を発信すべきなのでは?と思う所です。
そういえば一部改良版・新型RXはどうなったの?
あとレクサス絡みでの追加情報にはなりますが、2024年8月22日にアメリカ市場向けとなる一部改良版・新型RXを発表すると共に、特別仕様車となるRX500h F SPORT Performanceブラックライン・スペシャルエディションが発表されました。
一方の日本市場向けに関しては、当初は2024年9月に発表・発売予定だったものの、先ほどの理由により2024年秋~冬に発売時期が延期となるようです。