フルモデルチェンジ版・日産の新型 パトロール(Y63)が世界初公開!GT-R派生のパワフルなVR型V6ツインターボ搭載…競合ランクル300/LX600と真っ向勝負
新型 アルマーダに続き、遂に中東向けとなる新型 パトロールがデビュー!
2024年9月3日、先行にて北米市場向けとなる日産のフルモデルチェンジ版・新型 アルマーダ(Nissan New Armada)が発表されましたが、その後中東市場向けで姉妹車種となる新型 パトロール(New Patrol, Y63型)が発表されました。
6代目となるY62型が2010年に発表されて、約14年ぶりとなる7代目としてのフルモデルチェンジということになりますが、基本的には新型 アルマーダと共通する部分も多いものの、一部内装のデザインに変更を加えることで、中東市場ならではともいえるゴージャスな仕上がりとなっています。
初代4W60型からの変化が凄まじい新型 パトロール
こちらが今回発表された、中東市場向けとなる新型 パトロール(右側)。
左側は初代4W60型のパトロールとなりますが、1951年に製造し始めて73年間でこれだけ変化したことを表しているのだと考えられ、その変貌っぷりはトヨタ・ランドクルーザー(Toyota Land Cruiser)に近いものを感じますね。
日本での市販化はほぼほぼ無さそう?
ちなみにこのモデル、中東市場だけでなくオーストラリア市場向けとしても導入される予定ですが、前者は2024年後半、後者は2026年後半頃に導入予定とのこと。
そして、日産オーストラリアの広報責任者であるエミリー・ファデエフ氏はメディアに対して「新型 パトロールのオーストラリア向けは、右ハンドル市場にとっては最優先の市場である」とコメントしていることから、日本市場向けへの展開はほぼほぼ無さそうですし、日本国内での競合モデルとなるであろうトヨタ・ランクル300やレクサスLX600との直接的な対決は無さそう。
デザインは基本的にアルマーダと共通なので、細部のデザインは省略しますが、サイドから見たときのスタイリングは、どことなくランドローバー・レンジローバー(Land Rover Range Rover)風の伸びやかで水平基調を強く意識。
運転席側のドアサイドパネル下部には、V8 NAではなくV6Tのバッジが貼付されていることから、V型6気筒ツインターボエンジンを搭載することをアピール。
GT-R R35からの派生版となるVR型エンジンを搭載
先代Y62型パトロールでは、排気量5.6L V型8気筒自然吸気エンジンが搭載され、最高出力405ps/最大トルク560Nmを発揮しますが、今回の新型ではダウンサイジングターボ化され、排気量3.5L V型6気筒ツインターボエンジンへとコンパクトになり、最高出力431ps/最大トルク700Nmを発揮、そしてトランスミッションは7速AT → 9速ATへと多段化しています。
ちなみに新型 パトロールのエンジンは、2007年にデビューしたGT-R R35の排気量3.8L V型6気筒ツインターボエンジンであるVRファミリーが由来であり(いわゆる派生型エンジン)、その後フェアレディZやインフィニティQ50/Q60レッドスポーツの排気量3.0L V型6気筒ツインターボエンジンにも展開されています。
中東日産曰く、今回のV6ツインターボエンジンの搭載により、燃費性能は9.7km/L~10.1km/Lと、V8 NAに比べて最大+24%向上しているとのことですが、具体的にどのような基準で燃費評価が行われたのかは不明。
先程は、デザインの細部を省略するとお伝えしましたが、エクステリアで注目したいポイントをいくつか見ていきましょう。
まずは高級路線にシフトしたフロントマスクですが、本モデルのワイドさを強調するC字型のLEDヘッドライトとデイタイムランニングライトが装備されていて、フロントグリルはスクエア型ながらもVモーショングリルになるようです。
ボディサイズはレクサスLX600よりも更に大きかった
フロントグリルには、Y60シリーズのパトロールへのオマージュとしてクローム仕上げの水平基調バーが採用されているのもポイント。
公道での存在感を高めるために、フロントエンドはより高く、より幅広くセットしているとのことですが、どうやらボディサイズは全長5,205mm×全幅2,030mm×全高1,955mm、ホイールベース3,075mmと、ランクル300どころかLX600よりも超ビッグサイズ。
※LX600のボディサイズ…全長5,100mm×全幅1,990mm×全高1,885mm、ホイールベース2,850mm
これだけ大きいと、日本の公道で走らせるには無理がありそうですし、日本での導入が検討されていない?のも納得できるサイズ感です(このサイズでショッピングセンターの駐車場に停められたら迷惑かも…)。
ボディカラーは全7色をラインナップ
なおアメリカ市場向け同様に、ブラックルーフの2トーンカラーもラインナップしているそうですが、新色のラディアントホワイトとフォレストグリーンを含む全7色から選択が可能とのこと。