マツダCX-5/CX-8の約1万台に「カメラ映像が表示されない」としてリコール。日産幹部がフルモデルチェンジ版・新型 シルビア(S16)を開発していると明言
(続き)どうやら日産幹部によれば、次期 シルビアは開発初期段階に入っているようだ
続いて前回のブログにて、海外カーメディアが日産のグローバル製品戦略担当副社長であるイヴァン・エスピノサ氏への取材で、フルモデルチェンジ版・新型 シルビア(Nissan New Silvia, S16)の市販化について前向きな姿勢を見せていることお伝えしました。
そして今回も、オーストラリアカーメディアのDriveがイヴァン・エスピノサ氏に再び取材し、次期 シルビアに関して様々な質問を行い、新たな情報を入手したようです。
IDxコンセプトの登場で期待された次期 シルビアだが、日産は本格的に開発を進める?
日産が2013年、次期 シルビアを彷彿とさせる2ドアスポーツクーペのIDxを発表したことで大きな話題となり、しかしこのコンセプトカーが発表されて11年が経過しましたが、一向に本モデルをモチーフにした量産車両は販売されていません。
その理由として日産は、「製造コストが高過ぎる」ことを挙げていて、どんどんニッチな市場になるであろうスポーツカー市場では、需要が大幅に低迷していく → 利益を回収できない、ことを見越して開発を中止したという背景があるようです。
ただそのなかでも、度重なる改良で販売を続けてきたGT-R R35や、大幅改良となるビッグマイナーチェンジ版・新型 フェアレディZ(New Fairlady Z, RZ34)の登場により、次期シルビアへの期待も少しずつ高まってきました。
そんな次期 シルビアについて、オーストラリアカーメディアDriveがイヴァン・エスピノサ氏に取材したところ、「正式に開発中である」ことを確認したそうで、更に同氏によれば「アーキテクチャがどのようなものになるか、ごく初期のアップストリーム・エクササイズの検討を行ってきました」と語ったそうです。
ちなみに「アップストリーム・エクササイズ」は、基本的に初期計画と開発の初期段階を指すビジネスプロセスで、同氏の説明によれば「日産が10年後までに電動パワートレインを搭載したスポーツカーを準備することを目指している」とコメント。
次期 シルビア(S16)はピュアエンジンではなく、EVとなる可能性が高い?
残念ながら、現行GT-R R35やRZ34のようにピュアガソリンスポーツカーのみのラインナップは難しいそうで、特にますます厳しくなる排出ガス規制のある欧州市場も考慮しなければならないとすると、EV化は避けられないのだそう。
ただ、現時点で次期 シルビアが100%電気自動車のピュアEVになるのか、それともハイブリッドモデルになるのかまでは不明で、「10年後」のことも考慮したスポーツカーの開発を進めるということであれば、ハイブリッドとピュアEVの両方をラインナップするスポーツカーということも考えられるかもしれませんね。
次期シルビア(S16)は、他の自動車メーカーと協力せずに完全オリジナルで勝負か
あと、これは前回のブログの繰り返しになると思いますが、日産は「生まれ変わったシルビアを、できるだけ多くの国の規制に準拠し、生産量を増やしていきたい」と考えているそうで、ゼロから開発するには膨大な費用がかかるかと思いますが、現時点で日産はそれを実現するために他の自動車メーカーと協力する計画はないとのこと。
つまり、BMW Z4とトヨタ・スープラや、トヨタGR86とスバルBRZ、更にはマツダNDロードスターとアバルト124スパイダーといった共同開発ではなく、完全なる日産オリジナルのスポーツカーとして登場する可能性が高そうですし、一部の市場だけでなく欧州などでも販売が計画されているのであれば、僅か1種類のパワートレインに限定するようなラインナップにはならないかもしれませんね。
1ページ目:マツダCX-5/CX-8の約1万台にディスプレイ関連のリコール!