これでは新型N-BOX JOYが発売されても商品力で勝てないぞ…ホンダN-BOX Custom (JF5)を所有しての不満点や競合に負けているポイントを紹介
ホンダはN-BOXという大きなブランド力に胡坐をかいている?
2023年10月に私に納車されて、もうすぐ1年が経過しようとしているホンダのフルモデルチェンジ版・新型N-BOXカスタム・ターボ(Honda New N-BOX Custom Turbo, JF5)[2WD]。
2024年9月26日には、アウトドア志向モデルで派生版となるN-BOX JOYに加え、スタンダードなN-BOX/N-BOX Customも初の一部改良版として発表・発売される予定です。
既にN-BOX JOYや改良版N-BOXに関する詳細情報およびグレード別価格帯は公開済ですが、今回のインプレッション・不満ポイントについては、N-BOX JOYや改良型では解消されないところだと思うので、今後のマイナーチェンなどにて改良されることを期待したいところです。
夏場の2列目はエアコンの冷気が伝わりにくく、とにかく暑い
まずはエアコンの冷気について。
これは私が他に所有する、競合モデルの三菱の新型デリカミニ (Mitsubishi New Delica Mini)と比較してになりますが、N-BOXでは天井サーキュレーターなど、いわゆるエアコンや冷気などを循環する機器が無いために、夏場はどんなにエアコンの風量をMAXにしていても、後席に冷気が伝わるには時間がかかってしまうんですね。
そのため、長時間炎天下にて放置していた車両のエンジンを始動したあと、エアコンのフルオート稼働 → 風量はしばらくMAX → フロントシートに座る人はすぐに涼しく感じますが、後席に座る子供などは冷気を感じるのに時間がかかるため、しばらく汗が引かないという経験も何度もありました。
その点デリカミニの場合は、天井サーキュレーターがある関係で、冷風ではなくとも送風のおかげで何とか暑さを凌げていたので、この点はN-BOXの弱い部分だと考えています。
快適装備面で劣っているN-BOX JOYは、本当に競合に勝てるのだろうか?
しかも、アウトドア志向でお馴染みとなる新型N-BOX JOYも、後席用天井サーキュレーターもしくはリアクーラーの設定がないため、この点はデリカミニだけでなく、スズキ新型スペーシア(Suzuki New Spacia)/スペーシアギア(New Spacia Gear)にも勝てない要素ではないかと思います。
これだけ快適性という点で負けているN-BOXですが、総額ではスペーシアギアよりも断然高額ですし、デリカミニとも同等もしくは若干高めなので、全体的なバランスで考えるとN-BOXが一番購入候補から外れるところですし、それでもここまで販売台数を伸ばしているのは”ブランド力”のお陰というのもあるのかもしれませんね。
N-BOX JOY/スペーシアギアなど、単体での毎月の販売・登録台数も明らかにしてほしい
強力なブランド力に胡坐をかいているであろうホンダですが、個人的に気になるポイントとして、一般社団法人・全国軽自動車協会連合会が毎月公開している新車販売・登録台数ランキングにおいて、N-BOXシリーズ/スペーシアシリーズ/タントシリーズ/eK・デリカミニシリーズと合算で登録するのではなく、N-BOX JOY/スペーシアギア/タントファンクロス/デリカミニとして登録台数がどれぐらいなのか?本当に売れているのか?を毎月細かく掲載してほしいところ。
これは普通乗用車のトヨタ・ランドクルーザーシリーズ/カローラシリーズ/ヤリスシリーズ/クラウンシリーズや、日産ノートシリーズも同様ですし、ランキングで上位を獲得するための重要戦略だとは思いますが、もう少し細分化した情報も共有化してほしいところです。