予想はしていたが…ホンダ新型N-BOX JOYが先行受注受付け時点で「あまり売れていない」模様。競合スペーシアギアやデリカミニと比較して何が原因なのか?
まさかN-BOX JOYがここまで苦戦しているとは…
2024年9月26日に発表/同月27日に発売予定となっている、ホンダ新型N-BOX JOY。
ノーマルボディのN-BOXをベースに、自然吸気(NA)系とターボ(TC)系の2種類をラインナップしているわけですが、どうやら本モデルが先行受注受付けの時点で中々売れていないとのこと。
厳密には、私がいつもお世話になっているホンダディーラー4店舗にて取材させていただいたところ、2024年9月23日時点で4店舗合わせての先行受注数は僅かに「2台」のみという結果に。
※全国規模で見たときにどの程度売れているかまでは不明
一体なぜこのような状況になっているのか?現行N-BOXカスタム・ターボ(JF5)を所有するオーナーの予想も含めてチェックしていきましょう。
実車のデザインは決して悪くないが、今一つインパクトに欠ける
こちらが今回、ホンダディーラーでも実車展示が始まっている新型N-BOX JOY。
グレードは自然吸気(NA)系の前輪駆動[2WD]モデルで、ボディカラーは新色のデザートベージュパール×ブラックルーフ2トーン。
そして、ディーラーオプションカスタムとなる”HONDA”のレタリングロゴ+フロントLEDフォグランプ付きのアクティブフェイスパッケージが装着されています。
なおN-BOX JOYのグレード別価格帯や見積もり内容、更にはアクティブフェイスパッケージ付の工賃込みとなる具体的な金額は関連記事にもまとめていますので、参考にしていただけますと幸いです。
デリカミニのようにオフロードにも特化した足回りではない
今回のN-BOX JOYでは、N-BOX/N-BOX Customとは異なる”アウトドア志向”の内外装デザインを持ち、その特徴としてエクステリアに専用フロントバンパーや無塗装ブラックの樹脂パーツが使用され、内装にはチェック柄の撥水加工付となるフルファブリックシートが採用されています。
※グレードによって内装の内張りの質感も異なるので注意
ただその一方で、アクティブ志向だからといって三菱デリカミニ(Mitsubishi New Delica Mini)のように、足回りのサスペンションが専用設計になっているわけではなく、基本的にはノーマル/カスタムと同じなので”なんちゃって軽SUV”と揶揄されても仕方ない所。
そのため、見た目は確かにアウトドアテイストながらも、中身に関してはN-BOX/N-BOX Customと何ら差別化されていないため、N-BOX JOYとしての特別な立ち位置だったり、インパクト性というところでは欠けている部分が多いため、商品力として高いのかどうか?と言われると微妙なところ。