ホンダ新型シビックタイプR (FL5)でワインディングを走らせると燃費は悪いのか?全く同じ道を走らせても「走行モードの違い」で燃費は変化するのか比較
(続き)ホンダ新型シビックタイプR (FL5)のもう一つのポテンシャルの高さとは?
引き続き、ホンダ新型シビックタイプR (FL5)のポテンシャルの高さを知るため、新たな検証をしていきましょう。
全く同じ道を、異なる走行モードで走らせると燃費は異なるのか?
続いて、FL5でバイパスを走らせた際、走行モードで燃費が変化するのかを見ていきたいと思います。
これについては、前回私の愛車であるトヨタ新型ランドクルーザー300 (Toyota New Land Crusier 300)にて検証した条件と同じで、交通の流れが良く、全く信号のないバイパスを定速巡航にて走らせるというもの。
検証する走行モードは「COMFORT」と「+R」の2種類
ちなみにFL5の走行モードは「COMFORT」「SPORT」「+R」の3種類があるため、今回は「COMFORT」と「+R」で比較することに。
そしてバイパスを往復走行する際は、アダプティブクルーズコントロール[ACC]を使用することなく、自身でのアクセルワークのみにして、できる限り速度を一定にするように心がけています。
ただ速度がノリやすく、おまけに信号のない夜間のバイパスともなると、常に6速固定で定速巡航になるため、そこまで大きな違いはないとは思うのですが、それでも1km/L以上の差がでるのかどうか…この点は検証する価値は十分にあると思います。
COMFORTと+Rモードでの平均燃費の違いは?
まずは、「COMFORT」モードで走らせたときの燃費ですが、上の画像の赤四角にある通り、43.2km走らせての平均燃費は驚きの「17.7km/L」。
ここまでの燃費になると、トヨタ・ヤリスやホンダ・フィットといったコンパクトカーのノンハイブリッドモデルと同等もしくはそれ以上の低燃費だと思います。
それだけ流れの良い道路で、おまけにそこまでパワーも回転数も必要としない車であれば、低回転(1,500rpm付近)での高速巡航が可能になるわけですが、これだけの低燃費が実現できるのも納得。
そして上の黄色四角が、「+R」モードで走らせたときの区間平均燃費。
先程のCOMFORTに比べて、走行距離はもちろんのこと、走行時間も全く同じでしたが、平均燃費は-0.4km/L下がっての「17.3km/L」でした。
おそらくは、+Rモード用に回転数を引っ張るようなプログラムになっているのだと考えられ、6速でもほんのわずかに踏んでしまうと2,000rpm近くを行き来するような、レスポンスの良い走りになったのではないかと推測。
ただ、それでも平均燃費は17.3km/Lと2.0L直4ターボとは思えないほどの燃費性能なので、個人的には十分満足していると言いますか…昨今のスポーツカーって、メリハリのある走りができる魅力的な車なんだなぁと再確認。
街中を走るとなると、先程の優秀な燃費をたたき出すことは難しいですが、ワインディングやバイパス、高速道路などの流れの良い公道であれば、FL5もそのシチュエーションに合わせた走りができるので、メリハリある車こそ洗練された完成度の高い車だと高く評価しています。
1ページ目:FL5をワインディングで流すと燃費は良いの?悪いの?