私の中でレクサスは新型IS500 F SPORT Performanceが「最後のレクサスらしい車」だと思っている。その理由は内外装からトヨタと大きく差別化しているから
(続き)レクサス新型IS500 F SPORT Performanceを見ていこう
引き続き、第3世代となるレクサス新型IS500 F SPORT Performanceの内外装を見ていきながら、新世代レクサスの残念なポイントなどを見ていきましょう。
インテリアも現代のレクサスでは採用されない貴重な装備多数
続いて、現代のレクサスではまず採用されない、第3世代の内装を継続したからこそ残されたのがセンターインパネに搭載されるアナログクロック。
これこそレクサスのアイコンの一つであり、トヨタと上手く差別化し、目視レベルでも「やっぱりトヨタとは違うな」と思わせるアクセサリー部分だと思います。
しかしながら、昨今のレクサスは一部改良やマイナーチェンジ、フルモデルチェンジによってアナログクロックが廃止され、内装がガラッと変化してしまいました(全然スマートではなく、後付け満載のディスプレイオーディオになったり残念要素がたっぷり)。
新世代インフォテイメントシステムにアップデートすることは悪くないものの、ぶっちゃけトヨタと何ら変わらない内装に変化(退化?)しているため、レクサスならではの独自性や特別感が全く感じられないんですね。
リモートタッチ操作やアルミ削り出しのドライブモードダイヤルも
その特別感は、先程のアナログクロックだけでなく、リモートタッチ操作や、アルミ削り出しの美しい走行モードダイヤルスイッチも同様。
最近のレクサスの走行モードスイッチは、トヨタとほぼ同じでハードプラスチック系の素材や物理スイッチ、更にはディスプレイオーディオに内蔵されたタッチパネル式へと退化してしまったため、いわゆる「トヨタとの差別化」もなくなれば、「ワクワクするような操作」が失われてしまったんですよね。
良くも悪くもトヨタのサービスや機能性が底上げされたことで、レクサスは何ら進化できていない
最近のレクサスのデザイン言語を見た後に、改めて自分が所有するIS500 F SPORT Performanceに乗っていると、その違いが顕著に表れていますし、「旧世代のインフォテイメント系の方が満足度が高い」「世代の古いIS500 F SPORT Performanceの方が走りだけでなく、内装の特別感を強く感じる」と思うために、改めて「レクサスって色んな意味で変わってしまったんだな」と残念に思ってしまいます。
これは内装だけに限らず、パワートレインや予防安全装備、コンシェルジュ&SOS、音声ガイダンスといった様々な機能・サービスも同様で、良くも悪くもトヨタの満足度が大きく底上げされたことも影響していると思います。
IS500 F SPORT Performanceのような「レクサスらしい車」は二度と登場しないかもしれない
もちろん、現代のレクサスを好む方の方が多い可能性は有りますし、その結果が2023年の全世界販売台数において「過去最高」となる824,258台を記録しているため、私のような意見は少数派に過ぎないと思っています。、
おそらく、レクサスISやRC/RC Fといった旧世代インフォテイメントシステムも何れ淘汰され、新世代へと変化してしまうことを考えると、今のIS500 F SPORT Performanceを大事に所有していこうと思えますし、今後この車を超えるような「レクサスらしい車」は登場しないだろうとも考えています。
場合によっては、私にとって最後のレクサス車になるかもしれないですし、そもそも大排気量5.0L V型8気筒自然吸気エンジンを搭載するスポーツセダンなんて登場しないでしょうから、豊田章男CEOが語った「本当の野性味あふれる車」こそ、今後登場しないのかもしれませんね。
1ページ目:レクサスの外装も、時代の進化と共に個性が失われている?