2024年内に受注受付け終了予定のトヨタ現行シエンタ→2025年モデルはFMC後”初”のマイナーチェンジ?改良・変更内容を予想していこう

2024年5月に一部改良したばかりの新型シエンタだが、早くも年間の生産予定台数に到達する模様

2022年8月に3代目としてフルモデルチェンジを果たした、トヨタ現行シエンタ (Toyota New Sienta)。

約2年後となる2024年5月には、FMC後”初”となる一部改良が実施されたばかりなのですが、前回のブログでもお伝えした通り、2024年10月下旬時点で既に7か月~8か月ほどの長納期となっており、年間の生産予定台数に到達するため、2024年末を目途にカウントダウン販売 → 予定台数に到達次第、受注停止を予定しています。

そんな大人気モデルのシエンタですが、2025年モデルでは何が改良・変更されるのか予想していきましょう。


そもそも2024年モデルは、何が改良・変更された?

2025年モデルを予想する前に、そもそも2024年モデルでは何が一部改良されたのかおさらいしておきましょう。

改良・変更内容としては以下の通り。

【2024年モデル・シエンタの改良・変更内容一覧】

◇ハイブリッドモデルのエンブレムを「HEV」に変更

◇メーカーオプションのデジタルキーをGグレード/Zグレードに設定

◇スマートエントリー&スタートシステムをXグレードにも標準装備

◇パノラミックビューモニター[PVM]をGグレード/Zグレードに標準装備

◇10.5インチディスプレイオーディオPLUSをZグレードに標準装備

◇アクセサリーコンセントの外部給電アタッチメントをハイブリッド(HEV)モデルに設定

◇ボディカラー変更
●プラチナホワイトパールマイカ(追加)
●ダークグレー×アーバンカーキ(追加)
▲ダークグレー×グレイッシュブルー(廃止)
▲ホワイトパールクリスタルシャイン(廃止)

以上の通り、装備内容の充実化や標準化に加え、ボディカラーの変更がメインとなり、内外装のデザイン変更や機能性の変更などは特に無し。

以前より何かと噂されていた電動パーキングブレーキ[EPB]+オートブレーキホールド[ABH]の設定ですが、これについてはシエンタ開発陣も「開発コストを抑えるため」という理由で敢えて採用していなかったため、(個人的な推測ですが…)マイナーチェンジ相当の改良や、ユーザーからの熱い要望が無い限りは採用しないのでは?と考えています。

トヨタは高価格帯モデルを対象にイヤーモデル制を導入

あと、これは日刊自動車新聞・電子版でも報道されていた通り、トヨタは国内向けの一部車種で擬似的な「イヤーモデル制」を導入。

レクサスやトヨタのラージサイズミニバンといったアルファード (New ALPHARD, 40系)/ヴェルファイア (New VELLFIRE)など、主に高価格帯の車両で年次改良を施して商品力を保つほか、1年間に供給可能な台数を受注上限とし、受注動向を商品改良に生かす取り組みを始めていくとのこと。

何れは高価格帯の車両だけでなく、エントリーモデルにも適用してくる?

この制度を導入する目的としては、下取り価格を保ち、リースや残価設定ローンなどの金融商品と組合せることで買替えサイクルを縮め、顧客満足度を高めていく狙いがあるそうですが、もしかすると主力モデルとなるようなエントリーモデルなどでも設定される可能性も。

それこそシエンタのように普通乗用車の売上トップ3に入る個体にも、更なる顧客満足度や商品力向上、買い替えサイクルの短縮も実現しやすいですし、トヨタの莫大な資金力で競合他社を圧倒する目的で適用してくるかもしれませんね。

2ページ目:2025年モデルのシエンタの改良・変更は、ある意味で結構ハードルが高い?