スズキのイタリア法人が「最後の150台」となる特別仕様車ジムニー ”又(マタ)”を発表!次期モデルはハイブリッドもしくはピュアEVの可能性も?
(続き)スズキのイタリア法人が発表した特別仕様車ジムニー”又”を見ていこう
引き続き、スズキのイタリア法人が発表した「限定150台」のみとなる特別仕様車ジムニー”又”を見ていきましょう。
欧州市場では”後席を廃除”した2シーター商用モデル
続いて車内を見ていきましょう。
日本市場とは異なり、欧州ではリアシートを廃止にした2シーターのみがラインナップされていて、その理由も2シーターによる商用モデル化によって、排ガス規制が緩和されるから。
元々ジムニーの燃費性能や排出ガスは、欧州市場の厳しい規制を満足にクリアすることができないそうで、その対策の一つとしてリアシート廃止による商用化が選ばれたそうです。
ただリアシート廃止により、フロントシートバックにはパーティションが設けられているため、リクライニングができないために、もはや感覚としては軽トラそのもの。
おそらくパーティション自体は取り外しは可能だと思うのですが、余計なアクセサリーが多く装着されることで、ユーザーにとっては使いづらい点も多いのかもしれません。
車内のあらゆるところに”又”のアクセント付き
ちなみにこの特別仕様車ですが、エクステリアだけでなくダッシュボードにも”又”のアクセントが加味されていて…
インパネ周りにも、ロットナンバー付となる専用プラークも貼付されています。
高級志向の車が増えるなか、敢えて昔ながらの質感とオフロードクロカンというコンセプトを崩さず、しっかりとハードプラスチックを継続してくるスズキのブレない姿勢はお見事。
センターナビゲーションシステムは7インチとコンパクトですが、Apple CarPlay/Android Autoなども備わっているため、特に不満は無さそう。
この他、パイオニア製オーディオセットアップやリアビューカメラ、シートヒーター、予防安全装備ADASも全て標準装備。
荷物スペースにはゴム製マットが敷かれており、荷物をすっきりと整理して簡単に掃除できる実用的な装備となっています。
メーターデザインもシンプルで、中央に4.2インチ液晶+アナログメーターのハイブリッド。
続いてパワートレインについてですが、排気量1.5L 直列4気筒自然吸気エンジンを搭載し、最高出力102ps/最大トルク130Nmを発揮。
トランスミッションは5速MTのみの設定で、駆動方式は四輪駆動[4WD]のみの設定となります。
2024年11月30日より受注受付け開始!
最後に、本モデルの価格帯については明らかになっていませんが、2024年11月30日より受注を受け付けるそうで、そのタイミングで価格帯が判明するものと予想されます。
なおスズキは、今回の特別仕様車でジムニーの生産・販売を休止することを明らかにしていますが、どのタイミングで復活するのかは明言しておらず、仮に復活するのであれば「電動化によって排ガスなどの厳しい規制をクリアしてから」と語っています。
そのため、今回販売されるジムニーは「最後のノンハイブリッドのジムニー」だと思われ、ある意味でプレミアがつく個体かもしれませんね。
1ページ目:なぜジムニーの特別仕様車に「又(また)」を付けたのか?
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Reference:CARSCOOPS