ブレーキパッド問題で炎上中のシャオミ「新型SU7は2024年の販売目標を13万台に伸ばす」と発表!ちなみに1台販売するのに約140万円の赤字に
(続き)シャオミ新型SU7の販売は好調だが、必ずしも黒字化しているわけではない?
発表直後から高い注目を集めているシャオミ新型SU7ですが、雷軍CEOによれば、「当社の投資は依然として非常に大きく、ハードウェアとソフトウェアの改良を続けています」とコメント。
加えて同氏は、「そして基本的に、最終的な納品レベルがどうであるかは問題ではなく、当社は依然として多額の投資を行っています。当社は新モデルの研究開発に取り組んでいます」と、興味深いコメントを残していることから、もしかすると4ドアセダンだけでなくSUVなどの新たなカテゴリーにも展開することが考えられそう。
ちなみにSU7は、下記の理由で中国を中心に多くのユーザーから愛されているそうですが、品質面においては、今後様々な問題が浮上してくる可能性が考えれそう。
・魅力的なスタイリング
・素晴らしい性能
・豊富なテクノロジー
・テスラ・モデル3よりも安い、競争力のある価格設定
なお中国の華泰証券はロイターに対し、シャオミが2025年に40万台のEVを出荷すると予想していて、これらの車両が同社の総収益の5分の1を占める可能性があると考えていると説明していますが、現時点でSU7を販売し続けても赤字が続く一方。
SU7を1台販売するごとに日本円で約140万円の赤字に
っというのも、シャオミの自動車部門が黒字化を達成するまでには道のりが長く、第3四半期には、調整後損失が15億元(日本円に換算して約320億円)に達したと報告。
これは37,307台の車両を納入し、新車販売1台あたり9,200ドル(日本円換算で約142万円)の損失を出した第2四半期の2億5,200万ドル(日本円換算で約390億円)の損失よりわずかに減少。
この数字を見ると、シャオミはSU7を売れば売るほどに「赤字が増える」というわけではなく、「すこしずつ赤字が少なくなっていく」という見方になるわけですが、ざっくりとした損益分岐点が30万台~40万台とされているため、おそらくは2025年後半から2026年頃には、シャオミもようやく「黒字に転じる」ことが期待されています。
ただし、その間に致命的な問題などでリコールなどの届け出があった場合は、シャオミにかかる経済的負担が大きくなる恐れもあるため、場合によっては上記の予想よりも更に先延ばしになるかもしれません。
あとシャオミのユニークな考えとして、現時点でSU7は中国以外での販売・輸出などは考えておらず、損益分岐点となる30万台~40万台を中国で成し遂げる考えを示していますが、仮に海外で販売する場合は「3年よりも後」とコメントしていることから、その言葉の通り「SU7を発売して3年~4年で赤字を無くす」考えなのかもしれませんね。
1ページ目:シャオミSU7の年間販売台数が13万台に引き上げられる理由とは?
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Reference:CARSCOOPS