これは酷い…米日産ディーラー従業員が店舗で発注した部品を「個人で転売し約8,600万円を得た」として逮捕。三菱が2024年12月2日の最新工場出荷目途を更新

日産ディーラーが部品代を負担し、その部品を従業員が立場を利用いして私的に転売していたようだ

2024年上期の決算報告でも明らかの通り、かなり厳しい経営状況が続き、役員体制の刷新ではなく9,000人ものリストラで目先の利益ばかりを考える日産。

海外では、日産ディーラーによる不正問題が明るみになっていますが、今回はアメリカ・バーモント州バレにあるフォーミュラ日産において、従業員が不正に「販売店のリフトキットやパーツ類を転売」し、総額にして575,000ドル(日本円に換算して約8,600万円)を得ていたことが明らかとなりました。

一体なぜこのようなことが起きてしまったのか、その経緯も含めてチェックしていきましょう。


連邦詐欺事件としては、日産ディーラーのスタッフは20年の懲役刑につながる恐れがる

この大胆な犯行を起こしたのは、アメリカ・バーモント州バレのフォーミュラ日産に努める部品及びサービス担当ディレクターを務めていたロバート・マクレーンで、「ちょっとした副業目的」で行っていたことが、気が付けば私利私欲のために規模が大きくなってしまい、最終的に取り返しのつかない転売を繰り返していたというもの。

彼が起こした事件は、ディーラーの資金を悪用することで純正のリフトキットを蓄え、それをディーラーとして販売するのではなく、ロバート・マクレーン個人が「自身が日産ディーラーのマネージャーであることを明かして」SNSやインターネット通販などを駆使することで不正に転売 → 売上金全てを自身の懐に忍ばせていたんですね。

製品発注から受領、支払いまで全て担当していた立場を乱用

この事件は、海外カーメディアAutomotive Newsが独自取材の上で報道したもので、2019年にフォーミュラ日産の従業員として採用されたロバート・マクレーンは、単に在庫を扱うディーラー従業員ではありませんでした。

彼は、発注から受領、支払い等を含む部品部門全体のマネージャーとして任されていたわけですが、2021年1月~2022年9月の間に、同氏は自身の職権を乱用することに。

彼は自分自身の立場を利用して、主に日産車用のリフトキットなどの高額商品を日産北米支社から直接注文。

1キットあたり2,300ドル~2,900ドル(日本円に換算して約35万円~約44万円)と非常に高額なのですが、これらの商品をディーラーのシステムには記録することなく、これら全てを個人で転売するための在庫として隠し持っていたんですね(発注した商品の負担は全てフォーミュラ日産)。

本事件の捜査を進めていたアメリカ連邦検察局によると、フォーミュラ日産はその後、これらの部品の請求書を支払ったわけですが、マクレーンは正規のルートでリフトキットを販売しておらず、FacebookなどのSNSを利用して販売リストに掲載し、売れた際の金額は全てマクレーン個人のPayPal(ペイパル)アカウントに入金されたとのこと。

マクレーンは、こうした不正な転売を繰り返すことで手元に入って来る大金に目がくらみ、これまでに様々な日産車用のリフトキットを200個以上も販売していたことが発覚。

取引を有利に進めるため、マクレーンは顧客に対し「キットはディーラー価格で仕入れたため、ディーラーの卸売価格よりも安く販売できる」と伝えていたそうですが、実際は顧客を騙して高く販売していたことも明らかになっています。

結果的に「被害額の2倍」となる約1.7億円の罰金を支払う恐れ

マクレーンは詐欺行為から逃れられると思っていたようですが、結局警察によって逮捕され、2024年6月、彼は連邦裁判所にて有罪答弁書に署名し詐欺行為を認めとのこと。

判決は当初2024年10月に予定されていましたが、審問は2024年12月12日まで延期。

現在、マクレーンは最高20年の懲役刑と、ディーラーが失った575,000ドルの2倍の罰金となる1,150,000ドル(日本円に換算して約1.7億円)を科される恐れがあるそうです。

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