米調査機関が「2025年最新版ブランドランキング」を公開!2年連続トップのBMWを抜いたのはスバルで、トヨタやホンダなどの日本ブランドが好調

(続き)2025年最新版となる「消費者レポート総合ブランドランキング」を見ていこう

引き続き、コンシューマーレポートによる2025年最新版の消費者レポート総合ブランドランキングを見ていきましょう。

アメリカのブランドは軒並み評価が低いようだが

ちなみにアメリカブランドも細かく見ていくと、前年から8ランクアップしながらも16位に終わったクライスラーは、国内ブランドとしては最高位ではあったものの、それでも他国の競合ブランドに比べると低い順位。

その他のテスラは18位/フォードは19位/キャデラックは21位/リンカーンは24位/シボレーは24位/ダッジは28位/GMCは29位/リビアンは31位/ジープは32位という結果で、いずれもトップ10入りを果たせなかったのは、アメリカブランドとしては屈辱的。

なおコンシューマーレポートによると、「アメリカ・デトロイトのビッグ3であるGM/フォード/クライスラーは、信頼性の問題で足踏みしており、特にフォードF-150ハイブリッド/F-150ライトニング、シボレー・ブレイザーEVなどの人気モデルでは、1世紀以上も業界に携わってきたブランドに期待されるようなパフォーマンスとは到底言えない状況だった」と評しています。


アメリカブランドは「信頼性」という点で大きく評価を落としている

今回のランキングで最下位だったジープは、毎年不振が続いており、2年連続で最下位に沈んでいるのも気になるところ。

ジープは頑丈さでは依然として優れているものの、信頼性とロードテストのスコアは論外だったそう。

EV業界の新参者であるリビアンは、信頼性のスコアが問題視されたため、ジープよりわずかに上の31位につけているものの課題はまだまだ多め。

顧客満足度においては全般的に優れており、特に快適性と運転の楽しさ、車内収納、使いやすさ、所有コストなどの分野で優れているにもかかわらず、リビアンの信頼性に関する苦戦は依然として大きな障害となっているようです。

さらに悪いことに、アメリカの大型フォーラム/スレッドにおいては、待ち時間が長いことやサービス予約が難しいことに関するオーナーの苦情が多数寄せられているなど、いわゆるアフターフォローの悪さも目立っているようです。

コンシューマーレポートの「推奨評価を獲得したブランド」と「獲得できなかったブランド」は?

ちなみに、2025年最新版でコンシューマーレポートによって評価された全32ブランドのうち、「全モデルにおいて推奨評価を獲得」したのはポルシェ/インフィニティ/ミニ/ビュイックの4ブランドのみ。

反対に「推奨評価を1つも獲得できなかったブランド」は、リンカーン/アルファロメオ/ダッジ/GMC/ランドローバー/リビアン/ジープの7ブランドで、これらのブランドの各項目が最低評価となっており、購入者もしくは消費者に対して「これらのメーカーから購入する前に慎重に検討してほしい」とアドバイスしているようです(メーカーとしてはこれ以上に無い屈辱的なコメントだと思う)。

ちなみに、今回のランキングに掲載されなかったフィアット/ジャガー/ルシード/マセラティ/ポールスター/ラムは、コンシューマーレポートが少なくとも「2車種の現行モデルをテストしなかった」ためにランキングに掲載できなかったのだそう。

コンシューマーレポートの自動車テスト担当シニアディレクターであるジェイク・フィッシャー氏は、今回のランキングについて、かなり率直な評価を述べており、Auto Newsのインタビューでは以下のように述べています。

変更すればするほど、エラーも増えます。

トヨタやスバルのような自動車メーカーは、方針を守り、段階的に変更を加え、すでに競争力のある優れた製品を持っているため、かなりうまくいく見込みがあります。

他の自動車メーカーは、新しいプラットフォーム、新しいパワートレインなど、かなり大きく変化しますが、そこで信頼性の問題が発生するのです。

1ページ目:自動車ブランドランキングで1位を獲得したスバルは、何が要因で1位を獲得できたのか?

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