日産エルグランド (E52)に履かせていたスタッドレスタイヤが「12年目」を迎えたので新品に交換とSNSに投稿→「危険すぎる」「無知は罪」として案の定大炎上
ネタ投稿なのかは不明だが、これで今まで公道を走っていたと思うと恐ろしい
前回のブログにて、関越自動車道(高速道路)の降雪エリアとなる湯沢~塩沢右打(下り)区間を、スタッドレスタイヤを装着せずサマータイヤで走行していたホンダZR-Vが衝突事故を起こしたとして大きな注目を集めました。
年末のこの時期になると、「余計な出費がかかるから」という理由でスタッドレスタイヤに交換せず、サマータイヤで雪道を走行する命知らずな危険車両を多く見かけますが、サマータイヤで雪道を走行することは、事故の危険性が高まる以前に「違反」になるため注意すべきポイントです。
そして今回、更に危険ともいえる内容がSNSにて投稿されているため、早速その中身を見ていきましょう。
「12年」も履き続けたスタッドレスタイヤをSNSに晒す人がいるとは…
こちらが今回、SNSサイト・スレッド(threads)にて「threads ID:@kazunori1003」という人物が投稿した内容になるわけですが、その投稿内容が以下の通り。
スタットレスタイヤがディーラーで【溝も無いけどタイヤとしとてもどうかと】って言われたので12年履いたタイヤを新しくしました
年末に痛い出費
via:threads
投稿内容を見てもお分かりの通り、自身が所有する日産エルグランド (Nissan Elgrand, E52型)に、同じスタッドレスタイヤを12年も使いまわしていたとのこと。
タイヤの製造年月日はサイドウォールに表記されている
ちなみに投稿されている画像は、新品のスタッドレスタイヤに交換したあとの画像だと思われますが、走行距離が少ないからなのか不明ながらも、「タイヤ溝がまだ残っているから」という理由で長期的に使用していた恐れが高そう(今回の大きな出費こそが、周りの人々の命を守ることにつながる)。
ちなみにスタッドレスタイヤのサイドウォールを見ていくと、「BAM5024」と表記されていることから、”24”が2024年、”50”が第50週目(12月中旬)であることから、製造年月日は2024年12月中旬の出来立てホヤホヤということに。
スタッドレスタイヤで重要なのは「タイヤの硬さ」
ちなみに、スタッドレスタイヤで最も重要視されるのは”タイヤの硬さ”で、スタッドレスタイヤが滑りにくい(転がり抵抗が高い)のは、柔らかいゴムが路面に密着することでグリップするからなんですね。
もちろん、ここにタイヤ溝も大きく影響してきたり、雪上や氷上などの様々な悪路においても、トレッドパターンが「左右対称」と「点対称」といったパターンが存在するため、どれか一つが欠けると性能は大きく低下してしまいます。
タイヤの硬さが適正かどうかは、最寄りのカーショップなどで測定していただくことが可能
ちなみに、皆さんが所有しているスタッドレスタイヤの硬さが適正かどうか?については、硬度計やデュロメーターと呼ばれる専用の測定具で確認することが可能なので、最寄りのカーショップや正規カーディーラー(販売店)、中古車販売店、ガソリンスタンドにて測定していただけるのでおススメ(私がお世話になっているショップでは無料)。
参考までにスタッドレスタイヤの硬度は、新品の状態で「45程度」ですが、「55を超える」と注意が必要で(新品に交換するための目安)、「60を超える」と冬用タイヤとしての機能が失われるとのこと。
一部では、保管状況によってタイヤの硬さが大きく異なるため、使用状況や保管環境が良ければ10年経過しても問題ないとコメントする方もいらっしゃいますが、概ねスタッドレスタイヤの効果が活かされるのは3年~5年とされているため、この年月を超えると危険区域に入るので注意が必要です。