ポルシェ大丈夫か…中国シャオミ (Xiaomi)新型SU7ウルトラの価格が判明!サーキットでタイカンよりも20秒以上速いのに価格は3,000万円以上も安い件

ポルシェ・タイカンが更に売れなくなる未来しか見えない

2024年11月、中国シャオミがハードコアモデルとなる新型SU7ウルトラ (Xiaomi SU7 Ultra)にて、ドイツ・ニュルブルクリンクサーキット・ノルドシュライフェを走らせたところ、ピュアEVセダン最速となる6分46.874秒を記録しました。

これは、競合モデルとなるポルシェ・タイカンターボGT (Porsche Taycan Turbo GT)の7分7.55秒よりも20秒以上速く、更にテスラ・モデルSプラッド (Tesla Model S Plaid)の7分25.231秒よりも40秒近く速い記録となったわけですが、これ以上に更に驚きなのが価格帯。

実は未だ発表されていなかった新型SU7ウルトラの車両本体価格ですが、遂に2025年2月28日に発表され、その価格帯がタイカンターボGTよりも約4分の1の価格帯にて購入できることが明らかとなりました。


当初の計画から30万元安く販売することに!これにより、タイカンターボGTよりも3,000万円以上安く購入できる

こちらが今回、中国シャオミより発表された新型SU7ウルトラの量産モデル。

2024年10月の先行予約段階では、「価格帯としては814,900中国元(日本円に換算して約1,685万円)にて販売されるだろう」とコメントしていましたが、今回の正式発表では、何と驚きの529,000中国元(日本円に換算して約1,094万円)。

普通であれば、当初の計画から価格が高くなるのが自動車業界のセオリーともされてきましたが、まさか285,900中国元安くしての販売となるとは…(-35%以上の引き下げ)

しかも更に驚きなのは、本モデルの競合となるポルシェ・タイカンターボGTの中国販売価格は1,998,000中国元(日本円に換算して約4,131万円)なので、SU7よりもニュルブルクリンクでのタイムが20秒近く遅いにもかかわらず3,000万円以上高いという事実。

ポルシェはシャオミの技術力を見くびっていた可能性も?

ポルシェはポルシェでしっかりとブランド価値を見出しているとは思いますが、ピュアEVスポーツセダンで、しかも元はスマホ業界を牽引するシャオミにクルマの技術で負けてしまうのは、ポルシェのプライドにも傷がつく案件。

正直ここまでの猛者だったとは、ポルシェも予想していなかったのではないか?と考えますが、その一方で、ポルシェという巨大ブランドに胡坐をかいていたことで、更なる技術向上を怠っていたことへの驕りなのでは?とも思ったり。

バーゲンプライスともいえるSU7ウルトラは、中国の富裕層も興味本位で購入したくなるのかも?

ちなみにこのモデル、やはり競合モデルとなるタイカンターボGTよりも速いということや、価格帯も同車と比べて3分の1以上安価なため、デビューから僅か10分で約7,000台分の予約及び頭金が支払われ、更に2時間以内には1万台分を突破。

今回価格も安価になったので、更に多くのユーザーが予約・購入するのではないかと思われますが、システム総出力1,500psを超えるようなハイパーカークラスのスペックを持ち、それでいてマクラーレンのような見た目、価格帯も1,000万円台で購入できるのであれば、中国の富裕層は「一度買ってみるか!」と思ってしまうのかもしれませんね。

SU7ウルトラは中国専売ではあるが、将来的にはグローバルモデルとしても展開予定

参考までに、SU7ウルトラはフロントにシステム出力392psのパワーユニットを1基搭載し、リアセクションにはシステム出力578psを発揮する電気モーター2基を搭載。

これにより、システム総出力1,547psを発揮し、最大トルクは1,770Nmにまで及ぶわけですが、ここまでのエクストリームなパフォーマンスを発揮できるのはサーキットもしくはドイツのアウトバーンのみ。

中国の上海国際サーキットでは、周回2分9.94秒を記録し、ライバルのタイカンよりも1.5秒近く上回っているとのこと。

更にバックストレートにおいては、0-100km/hの加速時間が僅か1.98秒と驚異的で、最高時速は323km/hにまで到達したとのこと(タイカンは0-100km/h加速2.1秒)。

ちなみにこのモデル、現時点では中国市場のみでの販売となりますが、シャオミCEOは将来的に海外でも市販化する狙いがあるそうなので、何れ日本にも導入される可能性があるかもしれませんね。

2ページ目:シャオミ新型SU7ウルトラのパフォーマンスや内装などはどうなっている?