どの後席がオススメ?トヨタ新型クラウンエステート/スポーツ/セダン/クロスオーバーの豪華4車種「後席の乗り比べ」インプレッション!
何気に初めてとなる新世代クラウンシリーズ4車種の比較インプレッション
2025年3月13日、トヨタの新世代クラウンシリーズ第四弾となる新型クラウンエステート (Toyota New Crown Estate)が発表・発売されたため、早速いつもお世話になっているトヨタディーラーにて実車を拝見させていただくことに。
なおこの日は、クラウンエステート以外にもクラウンクロスオーバー (Crown Crossover)やクラウンスポーツ (Crown Sport)、そしてクラウンセダン (Crown Sedan)と全てのクラウンシリーズの実車がラインナップ。
折角なので、各モデルの後席(※)の乗降り性や座り心地、足もとの広さなどを比較インプレッションしてきたいと思います。
※運転席を私のベストポジションに設定した上での、運転席の後席で比較
➀クラウンクロスオーバーの後席インプレッション
まずは、新世代クラウンシリーズの第一弾となるクラウンクロスオーバーの後席から見てきましょう。
クラウンクロスオーバーの後席内ドア回りはシンプルで、リアロールサンシェードの設定は無し。
内ドアハンドルも肉抜きされた軽量タイプではあるものの、ドアハンドルを引いたときの遊びも大きく、触り心地としてはクラウンシリーズらしからぬチープさがあります。
後席の足元スペースは、十分な広さを持っていて、身長182センチの私でも乗降り性は十分。
実際に後席を座ってみると、シートとのフィット感は十分で、お尻も奥深くまで座ることが可能でした。
天井とのクリアランスもコブシ1個分ぐらいでしょうか。
決して窮屈な車内では無かったですし、個人的にはTNGA-Kプラットフォームを採用しているSUVモデルは「後席が狭い」というイメージが強かったので、クラウンクロスオーバーは十分な室内空間を確保されているように感じました。
ちなみに膝先とフロントシートバックとのクリアランスとしては、コブシ1.5~2個分程度で、脚も少し伸ばせるのは快適。
後席用の格納式センターアームレストも見ていくと、後席用のシートヒーターだけでなく、リアハッチガラス用のロールサンシェード、そして前後のリクライニング調整ができるのは便利ですね。
リクライニングしていない状態でも広々としていましたが、更に姿勢を寝かせることでリラックス度が増すので、長距離移動も問題なさそう。
ただ、各種物理スイッチ類がプラスチックなのはちょっと残念で、クラウンブランドたるもの、公用車としても活用されるモデルでしょうから、欧州車のようにアルミを使用するなどの細やかな質感向上につなげてほしいところです。
②クラウンスポーツの後席インプレッション
続いて、新世代クラウンシリーズの第二弾となるクラウンスポーツを見ていきましょう。
クラウンスポーツの後席内ドア回りを見ていくと、ロールサンシェードはありませんし、クラウンクロスオーバー同様に内ドアハンドルは肉抜きされたチープ仕様。
そして後席のシート表皮は本革タイプで上質ながらも、クラウンクロスオーバーとは後席の開口部とリアシートの配置が異なるからなのか、明らかに足もとのスペースが狭いんですね。
その関係もあって、後席の乗降り性は窮屈に感じられます。
実際に後席に座ってみると、足もとはそこまで窮屈に感じないのですが、座面位置が高いからなのか、天井とのクリアランスはコブシ0.5~1個分程度と少し狭い印象を受けました。
膝先とフロントシートバックとのクリアランスもコブシ0.5個分と小さめですし、ゆったり脚を伸ばすのは厳しそうです。
ちなみに格納式センターアームレストを展開すると、先程のクラウンクロスオーバーとは違ってRAV4やハリアーと概ね変わらないシンプル仕様。
リアシートのリクライニングができないため、窮屈さを解消することは難しいのが、この車の難点ですし、まさかクラウンシリーズでここまでの差別化がされているとは…