日産新CEOのイヴァン・エスピノーサ氏が明言「次期GT-R R36などのブランドが誇れる車を4車種以上作りたい。賛否あれど失ってはいけないものもある」
(続き)日産の新CEOはどんなモデルの開発・発売を考えている?
引き続き、日産の新CEOが考える今後のモデルについて見ていきましょう。
ハイパーフォース・コンセプトのような次期GT-Rの発売を目指す?
先程のイヴァン・エスピノーサ氏のコメントを見ると、彼は次期GT-R R36やZ35型の次期フェアレディZ、そしてフラッグシップSUVの新型パトロールなど、様々なモデルが登場するかもしれないとほのめかしています。
そして同氏は、「欧州では様々な規制のためにスポーツカーの提供を中止しなければなりませんでしたが、当社のハイパー・コンセプトストーリーの5番目の車は、ハイパースポーツカー/スーパースポーツカーの未来のために私たちが検討したいことのビジョンです」とコメントしていることから、具体的にGT-Rの次期型導入に対して積極的な姿勢を見せていることもアピールしています。
参考までに、2023年に開催されたジャパンモビリティショーでは、次期GT-R R36を彷彿とさせるハイパーフォースコンセプトが発表され、ピュアEVモデルながらもシステム総出力1,341hp(1,000kW)を発揮するほどのハイパフォーマンスモデルへと進化していますが、果たして次期GT-R R36がピュアEV版として登場するのかは不明。
日産の中核ともいえる3つのモデルとは?
そしてもう一つは、予てより日産だけでなく多くのユーザーが求めているであろう「お手頃な価格帯のスポーツカー候補」ともいえる次期シルビアですが、こちらもイヴァン・エスピノーサ氏は何度も匂わせ発言をしており、開発に向けて着々と準備を進めていることもアピールしていました。
なお日産は、将来的に「HALO MODEL (ハローモデル)」と「CORE MODEL (コアモデル)」、そして「PARTNER (パートナー)」の3層構造でラインナップしていくことを明らかにしていますが、これらを示す具体的な車種は以下の通り。
HALO MODEL・・・日産のDNAを象徴するモデル(GT-R 等)
CORE MODEL・・・量産モデル(ノート/セレナ 等)
PARTNER・・・アライアンスを組むルノーや三菱との協業モデル
こうしたラインナップで一番気になるのが「HALO MODEL」だと思いますが、先程の次期シルビアだけでなく、今回の会見の場ではハイパーフォースのモックモデルも公開。
このモデルを見ると、どう考えても次期GT-R R36が登場することを示唆しているように感じられますが、どうやら本モデルについてイヴァン・エスピノーサ氏は「賛否はあるかもしれない。だけど日産にとっては失ってはいけないものもある。日産らしさを失わないためにも、スポーツカーなどの特別なモデルの開発をやめてはいけない」と強くコメント。
こうしたことから、日産はスポーツカーの開発を継続していく意思はあると考えられ、現時点ではいつ登場するかはわからないものの、また昔のように「多数のスポーツカーを選択できる時代」が戻って来ることを信じたいところです。
1ページ目:日産新CEO「ブランドが誇るモデルは4車種以上ラインナップしたい」