限定30台のみ販売された日産S14シルビア 270R NISMOにイタズラした消防署長が訴えられる!オーナーは怒りが収まらず約7,500万円の損害賠償を求め訴訟へ
(続き)日産シルビア 270R NISMOにイタズラする瞬間を捉えた監視カメラの映像をチェック
そんな希少な日産シルビア270R NISMOに対して、2024年5月4日、アメリカの消防署長であるジョシュ・スコルニック氏が、バケツ一杯に入った石や汚水をぶっかけるという暴挙に。
なぜこのような事態になったのか?というと、消防署とマーク・バーナ氏の敷地の間を雨水が流れていく様子に憤慨し、石を集めて複数のバケツを持って、バーナ氏の車両にぶち込むのが最善の解決策だと判断し、上の画像のように行動に起こしたとのこと。

報道によると、スコルニック氏は後に治安紊乱(ちあんびんらん)行為の罪を認めて7,973ドル(日本円に換算して約119万円)の賠償金の支払いを命じられました。
シルビア 270R NISMOのオーナーは50万ドルの損害賠償を求める事態に

しかしながら、被害を受けたオーナー本人は「この車の価値を分かっていない」と憤慨し、スコルニック氏に対して50万ドル(日本円に換算して約7,450万円)の損害賠償を求めて訴訟を起こすことに。

ちなみに、オーナーであるマーク・バーナ氏がここまでの損害賠償を求める理由としては、元々シルビア270R NISMOを手放す計画で、既に売却の準備を進めていたから。
今回のいたずらにより、ボディには複数のキズやダメージ、そして汚れなどが付着してしまったため、本来の価値を失ってしまったこと、そして元々の価値ある姿に完全に修復することも含めての損害賠償とのことですが、現時点で50万ドルの価値があるのか?と言われると疑問に思う所。
直近のオークションだと、シルビア 270R NISMOの最高落札価格は約1,500万円

参考までに、シルビア270R NISMOの直近のオークション情報を見ていくと、最後に出品・落札されたのが2024年7月で、走行距離は131,966km走られた個体でした。
この個体は香港にて落札され、当時は785,000香港ドル(日本円に換算して約1,500万円)でした。
更に数年前には、オーストラリアでも別のシルビア270R NISMOが競売に出品され、84,000オーストラリアドル(日本円に換算して約786万円)にて落札されました。

こうして見ると、今回の損害賠償額50万ドルは極めて高額だと思われますが、2025年4月3日より発効されるトランプ関税25%の影響などを鑑みると、確かに今まで以上に日本製スポーツカーの価値は高騰しそうなところですが、それでも希望する金額に到達することは難しそうなところ。
もちろん、消防署長のジョシュ・スコルニック氏が行ったことは許されることではありませんし、希少な車を傷つけられたオーナーの気持ちを考えると、それだけの金額を請求したくなる気持ちも理解できるのですが、今回の訴訟問題の最終的な落としどころはどうなるのかも含めて、引き続き見届けていきたいところです。
Surveillance video allegedly shows fire chief vandalizing sports car
1ページ目:日産S14シルビア 270R NISMOってどんなモデルなの?当時の新車価格は?





