日産が発売した激安EVセダン・N7が発売から1か月足らずで1万台の先行受注を獲得!更に中国パートナー東風汽車の工場を共同所有との情報も

(続き)満身創痍の日産だが、ここに来て中国のパートナー企業が手を差し伸べる?

続いても日産に関する情報となりますが、同社の工場閉鎖が大きな話題となり、以前はホンダとの提携も話題となりました。

現時点では既に破断となり、日産としては次々とコスト削減策を発表せざるを得なくなっていますが、今度は中国のパートナーである東風汽車と海外の工場を共同所有する?との話題が持ち上がっています。

日産は業務効率化のため、世界17工場のうち7工場を閉鎖する計画となっていますが、最重要拠点の一つであるイギリス・サンダーランド工場は操業を継続することに。

海外メディア・フィナンシャルタイムズ紙の報道によると、日産CEOであるイヴァン・エスピノーサ氏にインタビューしたところ、「日産は、東風汽車が同工場で車両生産を開始する可能性がある」とコメントし、加えて日産はイギリスでの電気自動車生産を増強する計画も立てていると報じています。


今こそ中国パートナー企業との連携が重要なカギとなる?

こうした中国企業との合同所有について、イヴァン・エスピノーサCEOは「我々は、彼らとの協業に非常に前向きです」と語り、「あらゆる可能性を検討しています。中国国外での共同研究の一部を活用し、彼らを我々の生産エコシステムに招き入れることも可能です」とコメントしたそうです。

一方でガーディアン紙が報じているように、日産のサンダーランド工場は現在、生産能力を大幅に下回る状態で稼働しています。

年間最大60万台の生産能力があるにもかかわらず、2024年は半分以下となる282,000台の車両が生産され、東風汽車に同工場での車両生産を許可すれば、雇用創出に加え、工場の収益性向上にも貢献するできるため、日産にとっても東風汽車にとっても渡りに船。

日産と東風汽車は、すでに中国・武漢で同国市場向け車両で提携していますが、イヴァン・エスピノーサ氏は「イギリスで、どのモデルが生産されるのか、また、いつそれが実現するのか」についてはコメント無し。

苦境に立たされている日産にとって、イギリスにおける新EVバッテリー工場の建設はさらなる追い風となりますが、バッテリーパートナーであるエンビジョンAESCが開設予定となっている、10億ポンド規模の工場は、イギリス最大の自動車用バッテリー生産拠点となり、日産のEV3車種(リーフ/マイクラEV/ジュークEV)にセルを供給する予定となっています。

ちなみに日産は、イギリスでの生産に引き続き注力しているものの、政府の支援を求めていて、同国では他の工場に比べてエネルギーコストがはるかに高いため、特にエネルギーコストへの支援を地元政府に求めている状況です。

1ページ目:東風日産の新型N7が発売から僅か1か月足らずで1万台以上を受注獲得!

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