一体どこで眠ってたんだ…中東UAEドバイにて、日本に僅か19台しか存在しないはずの日産スカイラインGT-R R34 V-SpecⅡクラブマン・レーススペックが販売中
一体なぜ?スカイラインR34 GT-R史上最高峰ともいえるレストモッドモデルが中東ドバイに登場
日本製スポーツカーの中でもトップクラスの価値を持ち、一方で盗難の危険性も高い日産スカイラインGT-R R34 (Nissan SKYLINE GT-R R34)。
映画「ワイルド・スピード」にて登場したことで人気が高まり、アメリカ特有の輸入規制である製造後25年を経過した際に輸入可能な「25年ルール」をクリアした暁には、超高額値での取引が期待されています。
今回、スカイラインGT-R R34の特別モデルとなるV-SpecⅡをベースにしたレストモッドモデルのクラブマン・レーススペックが、中東UAEドバイのスーパーカー/スポーツカーディーラーによって出品され、日本円にして1億円以上での販売が予想されています。
限定19台しか存在しない幻のレストモッドモデル
こちらが今回、中東ドバイのF1RST MOTORSにて販売されている、2001年式の日産スカイラインGT-R R34 V-SPECⅡをベースしたレストモッドモデルのクラブマン・レーススペック (Clubman Race Spec)。
価格は要応談ながらも、過去に約100万ドル(日本円に換算して約1.4億円)にて取引されていたことから、おそらく今回も100万ドルを超えて来るのではないか?と予想されています。
※レストモッド:レストアとモディファイを組合せた造語で、老朽化した旧車などを修復・復元するレストアに加え、一部を現代的な技術や機能でカスタマイズする、自動車のカスタム手法
ちなみにボディカラーはミッドナイトパープルⅢと呼ばれるもので、現在ラインナップされているアリアやV37スカイライン、ノートオーラ、フェアレディZ (RZ34)のミッドナイトパープルとはカラーコードが異なり、パープルカラーが強めのマジョーラカラーとなります。
それにしても…
これだけ希少で世界に僅か19台しか存在しないクラブマン・レーススペックが、中東UAEドバイの巨大スーパーカーディーラーに存在することも不思議な話ではありますが、そもそもこの個体はどんなモデルなのか?ということ。
クラブマン・レーススペックってどんなモデルなの?
この個体は、スカイラインGT-R R34 V-SpecⅡをベースに、NISMO公式の大森ファクトリーにて手掛けたコンプリートカーで、専用パーツでアップグレードしつつ、ユーザーのリクエストに応えたスカイラインGT-R R34最高峰のカスタマイズ車両。
パワートレインは、排気量2.8L RB26DETT型直列6気筒ツインターボエンジンをベースにしつつ、NE-1チタンエキゾーストシステムやZ-Tuneコンバージョンエアクリーナーダクト、カーボンファイバー製エアインテークなどの最高級パーツのみを使用したR2エンジンで、最高出力は当時の自主規制を大幅に上回る450hp、最大トルクも475Nmを発揮するほどのチューニングが施されています。
なお0-100km/hの加速時間は、当時としてはスーパーカー並みの加速力をもつ4.8秒を実現し、最高時速は255km/hにまで到達。
トランスミッションは6速MTが採用され、駆動方式はATTESA E-TS Pro前輪駆動システムを採用しています。
Z-Tuneの血筋を継ぐ専用ボディキットにミッドナイトパープルⅢで再塗装
加えてこのモデルの凄いところは、世界でも僅か20台しか製造されなかったコンプリートカーのスカイラインGT-R R34 Z-Tuneと同じボディキットを採用していることと、ベースのボディカラーは不明ながらも、日産のシンボルカラーにもなっているミッドナイトパープルⅢに再塗装されていること。