三菱の欧州法人が新型グランディスを世界初公開!実に13年ぶりの車名復活ながらも中身は「ルノー・シンビオズのOEM」で賛否が大きく分かれそうだ

遂に三菱の新型グランディスが世界初公開!

三菱の欧州法人が、欧州市場向けとなる新世代コンパクトSUVの新型グランディス (Mitsubishi New Grandis)を世界初公開しました。

本モデルは、ルノー・シンビオズ (Renault Symbioz)をベースにしたOEMモデルで、三菱のアイデンティティとなるダイナミックシールドを採用しつつ、ルノー特有のデザイン言語も取り入れられた欧州専売モデルとなります。

三菱の欧州法人といえば、ルノー・クリオ (Clio)をベースとしたOEMモデルのコルト (New Colt)や、キャプチャー (Captur)をベースにしたASXなど、いわゆるルノーベースのOEMモデルが主流となっていて、三菱オリジナルのモデルは比較的少な目。

2025年9月には、エクリプスクロス (Eclipse Cross)の後継モデルとなる100%電気自動車が登場予定ですが、こちらはルノー・メガーヌ (Megane) E-Techクロスオーバーとプラットフォームが共有される予定です。

早速、今回発表された新型グランディスについて見ていきましょう。


日本でいえばRVR的な立ち位置?ルノー・シンビオズをベースにしたコンパクトSUV

こちらが2025年7月2日、三菱の欧州法人より発表された新型グランディスのエクステリア(三菱公式プレスリリースより引用)。

グランディスという車名は、実に13年ぶりの車名復活及び欧州市場投入となるモデルで、広々とした利便性の高い室内空間をコンセプトとしてます。

本モデルは、2025年内より欧州市場向け専売モデルとして販売される予定で、製造元はスペインのルノー社パリャドリード工場にて生産される予定となっています。

本モデルは、2023年に欧州にて販売開始されたASXや、コンパクトハッチバックのコルトに続く、アライアンスパートナーであるルノーよりOEM供給を受けるCMF-Bプラットフォームを採用。

これは私の勝手な予想ではありますが、おそらく本モデルは、日本市場向けでいうところのRVRの置き換えモデル?的な立ち位置なのではないかと考えています。

パワートレインとしては、マイルドハイブリッド (MHEV)モデルとハイブリッド (HEV)モデルの2種類をラインアップする予定です。

フロントマスクはダイナミックシールドを採用することで三菱らしさを演出

改めて新型グランディスを見ていきましょう。

まるでレクサスのスピンドルグリルを彷彿とさせる大口タイプで、しかし三菱のダイナミックシールドをモチーフにすることでダイナミックさを演出。

ちなみにグランディスという車名は、ラテン語で「大きい」「雄大な」という意味に由来し、広々とした室内空間と堂々とした力強いエクステリアデザインを象徴しています。

別の角度からフロントマスクを見ていくと、サテンシルバーのアクセントをあしらった光沢のあるブラックグリルが、安心感とパフォーマンスの高さ、そして洗練された上質さを演出。

リアテールゲートの下部のくびれ部分には「スカルプチュアル・ヘキサゴン」を採用

こちらはリアクォータービュー。

ルーフラインが後方まで流れるようなサイドシルエットは、ダイナミックさと広い室内空間を両立し、新設計の19インチアルミホイールが大胆かつプレミアムな印象を与えています。

リヤにおいてはテールゲートの下部にくびれを持たせたような「スカルプチュアル・ヘキサゴン」というデザインアイデンティティを採用。

彫り込まれたような六角形のモチーフが、力強さと三菱のDNAを表現するとともに、水平に配したリヤコンビランプが洗練とモダンな印象を表現します。

インテリアはルノー・シンビオズと概ね同じ

続いてインテリアを見ていきましょう。

インテリアは、まさにルノー・シンビオズのレイアウトをそのまま受け継ぎ、ステアリングホイールの中央は、三菱のスリーダイヤモンドをバッジに変更。

車内の使い勝手の良さと積載性にこだわった2列5人乗りのシートレイアウトを採用し、リヤシートは最大で160mmの前後スライド機能を備えているとのこと。

ラゲッジスペースの積載容量は434Lからとなり、リヤシートを一番前にスライドさせた状態で566L、リヤシートバックを倒すと最大1,455Lまで拡大することができます。

またテールゲートは、ハンズフリー機能付きエレクトリックテールゲートを採用。

インストルメントパネル上のスイッチ、またはテールゲートのスイッチ操作による開閉に加え、キーレスオペレーションキーを携帯した状態でリヤバンパー下に足をかざすことでテールゲートの開閉が可能です。

日産の新型リーフ同様、調光パノラマガラスルーフを採用

続いて、日産の新型リーフ同様に、スイッチ操作でガラスの透過と調光の切り替えが可能なパノラマガラスルーフ(調光機能付)が採用され、日差しの眩しさや熱を抑え、開放的かつ快適な室内空間を実現。

あらかじめ設定されたパターンに基づき、全面透過や全面調光に加え、フロント透過・リヤ調光、フロント調光・リヤ透過の調整をすることが可能となっています。

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