受注枠追加の噂も?マイナーチェンジ版トヨタ・ノア/ヴォクシーは完成されたモデルだからこそ改良が少ない?元オーナーが改めて良い点を見てみる

何かと話題の改良型ノア/ヴォクシーだが、商品としては十分に完成されたモデルだと思う

2025年9月2日に発表、同月4日に発売された、トヨタのマイナーチェンジ版ノア (Toyota New Noah, 90系)/ヴォクシー (New Voxy)。

前回のブログでは、本モデルの残念なポイントをいくつか紹介しましたが、今回は「小規模な改良に留まった理由がよくわかる、完成されたノア/ヴォクシーの良い所」を見ていきたいと思います。

既に改良型ノア/ヴォクシーの受注は好調とのことで、販売店によっては初回の振り分け台数が既に完売しているところもあるそうですが、どうやら追って追加の受注受付け枠が設けられるとのこと(但し納期が短縮されるといった話は入ってきていない)。

もちろん、振り分け台数は販売チャネルによって数が決まっていて、決して多いわけではないものの、これから購入を検討されている方は、最寄りの販売店にて問合せしていただくのが賢明かと思われます。


予防安全装備は最新世代で精度も高い

まずは予防安全装備Toyota Safety Senseについて。

ノア/ヴォクシーでは、90系にフルモデルチェンジしてから+3.0の新世代にアップデートされているため、レーダークルーズコントロール/アダプティブクルーズコントロール[ACC]の精度も大幅にアップデート。

元々90系前期ヴォクシー・ハイブリッドS-Zを所有していた私ですが、長距離移動中のACCは本当に精度が高く、直線やRの大きい高速道路でも車線の中央を走るように上手くコントロールされていました。

これが前世代のACCになると、やたら右寄り(中央分離帯)に走行することが多く、車線をはみ出す可能性は低いにしても、どこか不安になることが多かったんですね。

90系ノア/ヴォクシーにフルモデルチェンジしてからは、予防安全装備もトータルでアップデートされて満足度も非常に高くなったように感じられます。

装備内容に抜かりが無い

続いて、ノア/ヴォクシーの装備内容について。

これは以前からもお話している通り、競合モデルのホンダ・ステップワゴン (Honda New STEPWGN)や日産セレナ (Nissan New Serena, C28)が存在するなか、ノア/ヴォクシーの装備バランスはピカイチ。

先ほどの予防安全装備Toyota Safety Senseだけでなく、トヨタチームメイト・アドバンスドパークやアドバンスドドライブ(渋滞時運転支援)はもちろんのこと、2列目キャプテンシートを採用する3列7人乗り仕様になると、格納式アームレストやオットマンはメーカーオプションとして設定されますし、足もとも広々としたスーパーロングスライドシートも採用(シートヒーターももちろん完備)。

2列目シートの間には、格納式のセンターテーブルが設けられていますし、おまけにUSB Type-Cポートも2口設けられ、接続口はバックライトが点灯する仕組みになっているので、夜間時の差し込みも問題無し。

更にUSBポート近くには、長方形の溝のようなものが設けられ、スマホ用ポケットとしても活用できるので、この辺りのユーティリティ関係の充実度、そして乗員とユーティリティとの距離感も優れているので、改めてトヨタの車づくりの進化と深化には勉強になることばかり。

2ページ目:改良型ノア/ヴォクシーの3列目シートは、競合ミニバンの中で最もよく考えられている