ディーラーでのオイル交換をケチった悲劇。マツダCX-90のDIY失敗で「約50倍の修理費用」が発生した理由とは?
自身でメンテナンスすることによるリスクはもちろん、余計なコストがかかる恐れも
自動車好きのオーナーからすると、エンジンオイル交換やフィルター交換など、いわゆる消耗品関係は「自分で作業したい」という方も少なくないはず。
特にディーラーなどでエンジンオイルなどを交換すると、それなりの費用が発生することもあるため、「自分の車は自分で整備をすることで費用を節約し、その浮いた費用で他のカスタムなどに充てたい」といった考えもあるかと思います。
しかしながら、今回の例は自分自身で作業しようにも期待通りに進まず、ディーラーでのコストよりもはるかに高額(約50倍!)になってしまうといった問題が発生。
一体どのような問題が起きてしまったのか?早速チェックしていきましょう。
ディーラーでのオイル交換にかかる費用をケチった結果、約1.3万円から修理費 約60万円に膨れ上がった模様

こちらが今回、アメリカの大手掲示板サイトRedditにて投稿された、マツダCX-90のエンジンオイル交換時に起きた悲劇。
これは、カナダのとなるマツダ車オーナーが所有する個体で、そのリスクを身をもって学んだ教訓として掲示板に投稿されたものだそう。
僅か120カナダドル(日本円に換算して約1.3万円)のディーラーでのオイル交換に対して、とあるミスによって6,000カナダドル(日本円に換算して約64万円)もの修理費に膨れ上がってしまったとのこと。

ディーラーサービスの技術者と思われる人物によるRedditへの投稿によると、これはすべて、オイルパンに原因があることが判明。
問題のオーナーは、オイル交換に120カナダドルという金額を支払うことを避けたかったようで、作業を始めるために車をジャッキアップした際、オイルパンにひびが入ってしまったそうです。
オイルパンはたいていの場合、交換は比較的早く、安価で簡単に作業できるとのことですが、CX-90の場合はそういうわけにいかず、かなり作業が複雑化しているとのこと。

サービス技術者によると、オイルパンは単なる金属プレス加工品ではなく、マツダ車が独自に開発した「応力を受ける部材」なのだそうです。
つまり、一度損傷してしまうと、簡単に交換することができないわけですね。
ディーラー側は、作業見積もりとして「約30時間」かかると主張しており、これは極端な話に聞こえますが、実際に海外カーメディアCARSCOOPSが、海外のカーショップに取材したところ、今回のような例は「約12.2時間で作業可能」と回答されたそうですが、それでも約20万円ほどの修理費が発生するそうです。
現代の新型車は、一見シンプルそうに見えて複雑な構造のために作業も大変

作業工賃に違いはあれど、今回の場合はギアボックスを取り外す必要があり、工賃に加え、部品代とオイル代もかかるため、結果的に120カナダドルから6,000カナダドルという、50倍もの修理費に膨れ上がるのは致し方ないところ。
あと、今回Redditにて投稿されたCX-90の構造部を見ていくと、フロントアクスルはオイルパンを貫通しており、この部品自体がシャーシの剛性を高めていることがわかります。
オイルパンを交換するには、部品を1つ外すだけでなく、ギアボックスとエンジンの両方を取り外す必要があるために、工賃や新しい部品、そしてオイル類も加われば、それだけ工賃が大幅にかかって来るのも納得。

これは、現代の自動車設計における非常に痛い教訓で、すべての部品が以前ほどシンプルになっているわけではなく、一見簡単そうに見える構造であっても、細心の注意を払わないと、たちまち大きな頭痛の種になってしまうことがあるわけですね。