ディーラーでのオイル交換をケチった悲劇。マツダCX-90のDIY失敗で「約50倍の修理費用」が発生した理由とは?
(続き)マツダ新型CX-90/CX-70に10万台超えの大量リコール!
先ほどは、マツダ新型CX-90のエンジンオイル交換に関するトラブル内容を紹介しましたが、今度はCX-90とCX-70の2車種・104,854台を対象とした大規模リコールが届け出されています。
これはアメリカ市場向けの話になるため、日本市場向けのモデルとは異なる内容ですが、どうやら対象のモデルに起きる問題として、燃料タンク容量が空になっているにもかかわらず、「航続可能距離がまだ残っている」という誤った情報を表示してしまい、結果的にガス欠となる恐れがあるとしてリコールを届け出ています。
マツダによると、エタノールを含む燃料がサブタンク内のセンシングユニットの回路基板の材料と反応する恐れがあるとのことで、この反応により、時間の経過とともに煤が蓄積し、燃料計の表示に支障をきたし、正確な表示ができなくなるとのことです(海外カーメディアCARSCOOPSより引用)。
今回のリコールの約85%がCX-90

今回の不具合において、最も影響を受けるモデルがCX-90とのことで、対象としては2022年12月27日~2025年4月25日までに製造された2024年モデルおよび2025年モデルで、合計は何と88,798台(全体の約85%)。
そして、もう一つのCX-70は、2023年12月5日~2025年4月25日までに製造された2025年モデルのみで、合計16,056台(約15%)が対象となっています。
ユーザー車両でエンストが起きたことから問題が発覚

マツダによると、 2023年8月に燃料計が燃料残量を示しているにもかかわらず、車両がエンストしたという報告が挙げられたとのこと。
これがきっかけとなり、カナダとアメリカにて18ヶ月以上に及ぶ長期調査が開始されました。
つまり、社内で発覚した問題ではなく、市場で問題が起きた上で発覚した不具合ということになります。
この調査結果を受け、マツダは2025年8月下旬にリコールを届け出。
リコール対象のCX-70/CX-90は、すべて影響を受ける可能性がありますが、マツダによると、この欠陥に関連する事故や負傷の報告は受けていないとのことです。
1ページ目:マツダCX-90オーナーが、ディーラーでのオイル交換代をケチって自分でやろうとして失敗→約50倍の修理費が発生



