スズキ新型e ビターラのすべて。399万円からの価格は妥当?豪華な装備と、知っておくべき「EV補助金」の落とし穴を解説
(続き)スズキ初のピュアEVクロスオーバー・新型e ビターラについて
引き続き、スズキ新型e ビターラの特徴について見ていきましょう。
新型e ビターラのパワートレインについて

続いて、新型e ビターラのパワートレインについて見ていきましょう。
●モーター、インバーター、トランスアクスルを一体型にした「eAxle」は、構成部品を一体にすることで、エネルギー効率を高めると同時にコンパクトな設計を実現
●アクセルペダルの操作のみで加減速をコントロールできる「イージードライブペダル」に加え、「NORMAL」「ECO」「SPORT」の3つのドライブモードを設定
●安全性が高く、バッテリー寿命も長いリン酸鉄リチウムイオンバッテリーを採用
以上の通りとなります。
新型e ビターラでは、スズキ初となるピュアEVパワートレインが採用され、大きく3種類のグレードとスペックが準備されています。
具体的には以下の通り。
■Xグレード[2WDのみ]
最高出力:106kW(144ps)
最大トルク:193Nm■Zグレード[2WD]
最高出力:128kW(174ps)
最大トルク:193Nm■Zグレード[4WD]
最高出力:135kW(184ps)
最大トルク:307Nm
新型e ビターラの走りやプラットフォームについて

続いて、新型e ビターラの走りやプラットフォームの特徴について見ていきましょう。
●前後に独立した2つのeAxleを配置した電動4WDの「ALLGRIP-e」を採用
●「オートモード」と「トレイルモード」の2つのモードが設定可能
●「オートモード」は、路面状況に応じて各制御を最適化し、優れた操縦安定性と悪路走破性を実現し、前後駆動力配分を緻密に制御することでタイヤのグリップを最大限活かし、様々な道での安定した走行(走る、曲がる、止まる)を実現
●「トレイルモード」は、タイヤが浮くような路面でも空転したタイヤにブレーキをかけ、反対側のタイヤに駆動力配分(LSD機能)することで、悪路からスムーズに脱出可能
●プラットフォームには、BEV専用に新しく開発した「HARTECT-e」を採用することで、軽量な構造、高電圧保護、ショートオーバーハングによる広い室内スペースを実現
●高ハイテン材の使用率を従来のプラットフォームより上げることで重量低減を図りました。また、メインフロア下メンバーを廃止することで、バッテリー容量を最大化
●最小回転半径は、ロングホイールベース、タイヤの大径タイヤを採用しながらも、タイヤの切れ角を大きくすることで、5.2mを実現
以上の通りとなります。
新型e ビターラの予防安全装備も充実
続いて、新型e ビターラの予防安全装備Suzuki Safety Supportを見ていきましょう。


■デュアルセンサーブレーキサポートⅡ
■発進お知らせ機能
■標識認識機能
■アダプティブクルーズコントロール[ACC]
■車線維持支援機能
■車線逸脱抑制機能
■ブラインドスポットモニター[BSM]
■車線逸脱警報機能
■ふらつき警報機能
■ドライバーモニタリングシステム
■誤発進抑制機能
■後方誤発進抑制機能
■低速時ブレーキサポート(前進・後退)
■全方位モニター用カメラ(フロント/サイド(左右)/バックカメラ)
■リアクロストラフィックアラート[RCTA]
■アダプティブハイビームシステム[AHS]
■アクティブコーナリングサポート
■車両走行安定補助システム[ESP]
■エマージェンシーストップシグナル
■ヒルホールドコントロール
以上の通りとなります。

最後に、新型e ビターラのグレード別価格帯をチェックしていきましょう。
【(2026年)新型e ビターラのグレード別価格帯一覧(10%税込み)】
■Xグレード(49kWhモデル):
[2WD]3,993,000円■Zグレード(61kWhモデル):
[2WD]4,488,000円
[4WD]4,928,000円
以上の通りとなります。
エントリーグレードだと400万円未満ではあるものの、先ほどのディスプレイオーディオや安全装備関係は全て標準装備されているため、パッケージングの充実化と生産性の効率向上を考えたら致し方ないこと。
補助金は87万円だが、何も知らないと「損する恐れも」
ちなみに、本モデルは令和6年度補正予算「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」の対象で、補助交付金額は全機種870,000円となりますが、少なからず4年または3年の所有を義務付けられています。
これを破ってしまうと、補助金の一部もしくは全額を返金しなければならないため、短期的な所有を目指す方からすると、補助金付きのピュアEVはあまりおススメできないところです。




