ホンダN-BOXの販売台数が上半期で「前年割れ」の微減!軽自動車販売ランキング2025年4-9月度の累計動向と、タントが直面する『販売低迷の危機』を分析
総額300万円超えの軽自動車が増えているとはいえ、それでも日本で売れ続ける軽自動車
全国軽自動車協会より毎月発表される、国産軽自動車の各月登録新車販売台数ランキング。
前回は「2025年8月度」の軽自動車新車販売・登録台数ランキングを紹介しましたが、今回は「2025年9月度」と「2025年4月度~9月度」のランキングを紹介していきたいと思います。
2025年8月度は、お盆休みの関係で各販売店の営業日数が少ないこともあり、新車販売・登録台数が少なかったわけですが、その反動もあってなのか、9月度は上位15位全ての車種が前月比100%超え。
しかも軽の絶対的王者であるN-BOXのみ2万台を突破しており、スズキ・スペーシアやダイハツ・ムーヴ/タントも1万台を突破しています。
2025年9月度の軽自動車・新車販売台数ランキングは?

それでは早速、2025年9月度の(軽自動車)新車販売台数ランキングを見ていきましょう。
【2025年9月度の登録新車販売台数ベスト15】
- ホンダ・N-BOX:21,717台(前月14,936台)
- スズキ・スペーシアシリーズ:16,407台(前月11,478台)
- ダイハツ・ムーヴシリーズ:13,506台(前月10,847台)
- ダイハツ・タント:11,457台(前月6,957台)
- スズキ・ハスラー:7,993台(前月5,633台)
- スズキ・ワゴンR:6,742台(前月4,454台)
- スズキ・アルト:5,394台(前月4,701台)
- 日産・デイズ:5,257台(前月3,358台)
- 三菱・デリカミニ/eKシリーズ:5,020台(前月3,616台)
- 日産・ルークス:4,824台(前月3,872台)
- スズキ・ジムニー:4,710台(前月3,586台)
- ホンダ・N-ONE:4,344台(前月798台)
- ダイハツ・ミラ:4,259台(前月3,564台)
- ダイハツ・タフト:4,016台(前月2,670台)
- ホンダ・N-WGN:2,835台(前月2,316台)
以上が、2025年9月度のランキングとなります。
全ての車種が、2025年8月度に比べて大幅に上回る販売・登録台数となっているため、全て前月比100%超えとなっています。
まさかのホンダN-ONEシリーズが12位にランクイン!

そして、今回のランキングで少し驚きだったのがホンダN-ONEが、12位にランクインしたこと。
おそらくではありますが、ピュアEV軽のN-ONE e:が登場したことで、ガソリンモデルのN-ONEと合算しての販売台数だと思うのですが、これだけの台数が上位にランクインしているということは、販売店の試乗車・展示車の台数が含まれているからだと推測。
日本ではまだまだ発展途上となっているピュアEVですが、N-ONE e:が登場したことで日産サクラや三菱eKクロスEVを猛追するモデルとなるのか注目です。
新型ムーヴの登場で、徐々にN-BOXやスペーシアに迫る

続いて、ダイハツのフルモデルチェンジ版・新型ムーヴの登場により、ムーヴキャンバスとの合算で3位にランクインしていますが、ようやくホンダN-BOXやスズキ・スペーシアとほぼほぼ同じ土俵にたって勝負しているように感じられますね。
ただ、こうしてみると昨今の軽自動車は後席スライドドアを採用しないと「売れない」というのも実情で、上位4車種が全てスライドドアを採用したモデルであることを考えると、他のハスラーやワゴン、アルト、デイズ、ミラ、タフト、N-WGNなども、将来的にはスライドドアへと変更されるのではないか?との見方も出てきたり。
元々ムーヴは、横開き式のヒンジドアを採用していたので、今回スライドドア化したことで、改めてスライドドアのうま味、需要の高さを証明したわけですが、今後もどれだけ販売台数を伸ばすのか注目です。
