トヨタ新型ランドクルーザーFJ (別名:ランクルミニ)の「真実」はどこに?大手カーメディアが半年で「発売時期が2025年 → 2026年へ変遷」した報道を徹底比較!
ランクルは色んな意味で高嶺の花のような存在になっている
トヨタが2026年に日本にも導入予定と報じられている新型ランドクルーザーFJ (Toyota New Land Cruiser FJ、別名:ランクルミニ)。
中部経済新聞によれば、本モデルはコンパクトなボディサイズで取り扱いがし易く、既存のコアなランクルファンだけでなく、新規顧客の獲得も狙った新たなモデルと報じられています。
しかしながら、既に一部のトヨタディーラーでは「見込み客に対してアプローチをかけている」とのことで、新規顧客への販売は行わない可能性が極めて高そう。
っというのも、昨今の新車・新型車においては、発売されたばかりの車両がすぐに競売に出品もしくは、中古車市場に転売され、高額値で取引されるケースが多いため、発売しばらくは「転売・輸出しないであろう既存顧客に販売」するところもあるようで、ランクルはある意味で高嶺の花のような存在になっています。
国内大手メディアも取り上げているランクルFJ

そんな発売前から何かと話題の絶えないランクルFJについて、2025年10月6日に国内自動車情報誌ベストカーさんが新たな記事を公開しています。
2025年3月にも「大スクープ」という形で報じて来たベストカーさんですが、今回新たに公開した記事と比較して、何が大きく変化したのかも含めチェックしていきましょう。
★プラットフォームは、タイで販売されている新型ハイラックスチャンプのMV-0ラダーフレームのショート版を製作
★パワートレインは、排気量2.7L 直列4気筒自然吸気エンジン(最高出力163ps/最大トルク246Nm)のノンハイブリッド
★日本での発売時期は2026年2月頃が濃厚で、その前の2025年10月末より開催されるジャパンモビリティショー2025にてデビュー
★フィリピンの特許庁に出願された特許画像がそのまま市販化される可能性が高い
★ランクルFJのヘッドライトは、ランクル250のように角目と丸目の2種類が準備される可能性が高い
★ボディサイズは全長4,550mm×全幅1,830mm×全高1,860mm、ホイールベース2,750mmで、カローラクラス相当のサイズ感でありながら、背高いボクシースタイルへ
★駆動方式は、ランクル250と同じトルセンLSD付フルタイム4WD
★予想価格はベースグレードで400万円前後スタート、上級グレードは450万円以内
via:Bestcar
上記の通りとなっています。
ちなみにベストカーさんの記事では、パワートレインの項目において「1.5Lディーゼルや2.8Lディーゼル、ハイラックスチャンプに搭載されている2Lガソリンエンジン、2.7Lガソリンエンジン、2.4Lディーゼルエンジンなど、どのエンジンが積まれるのか情報が錯綜している」と記載していますが、情報が錯綜していて全く一貫性が無いのはベストカーさんのみ。
別の著名なカーメディアでは、排気量2.7L 直列4気筒自然吸気エンジンを搭載するとの報道で落ち着いている模様。
2025年3月にベストカーさんが公開したランクルFJの記事をおさらい・比較してみる

何かと情報が安定しないベストカーさんですが、実は2025年3月に公開していたランクルFJに関する記事では、以下のようにまとめています。
●デザインはランクル250をコンパクトにしたようなデザイン
●ランドクルーザーFJになるとは言い切れない?
●ヘッドライトは丸目になる(角目が用意される可能性も捨てきれない)
●プラットフォームはラダーフレーム構造がベース
●ランクル300やランクル250のようなTNGA-Fではなく、IMV 0プラットフォームがベース
●ボディサイズは、全長4,550mm×全幅1,830mm×全高1,860mm、ホイールベース2,750mmとカロクロに近いサイズ感
●パワートレインは、排気量1.5Lディーゼル、2.4Lディーゼル、2.8Lディーゼル、2.0Lガソリン、2.7Lガソリンと情報が錯そうしている模様(ベストカーさんだけが錯そうしているだけ?)
●濃厚なのはランクル250と同じ2.7L直4エンジンの一本?
●駆動方式は四輪駆動[4WD]一本
●発売時期は「2025年3月」と断言していたにも関わらず、「2025年秋」「2025年内」「2025年内は厳しい」と色々とすり替えている
●予想価格は400万円前後スタート、上級グレードでも450万円以内
上記の通り、大きく変化しているのは発売時期ぐらいで、それ以外の項目は特に変更は無し。
2025年3月時点での記事では、「2025年内は厳しい」としながらも、見出しでは「2025年内発売延期濃厚?!」と記載。
しかもその前には、「発売時期は2025年3月」と断言していたため、カーメディアの伝家の宝刀でもある「発売時期が迫って来ると時期延期」が発動されるわけですね。
この他、ベストカーさん始め様々なカーメディアでは、よく「トヨタに詳しい関係者」「情報通の関係者」と記載した上で様々な情報を展開していますが、そもそもこの関係者も実在するのかどうかは微妙なところ。
