日産フェアレディZ (RZ34)とホンダ新型プレリュード (BF1)をオーナーが比較!最小回転半径はRZ34に軍配も、ブレーキの制動力・安心感はBF1が上。両車所有で判明したそれぞれの「得意分野」とは

新型プレリュードに乗った後、フェアレディZ (RZ34)に乗り換えての感想をまとめてみる

2023年2月に私に納車されて、もうすぐ2年8か月が経過する、日産フェアレディZ (Nissan New Fairlady Z, RZ34) version ST[9速AT]。

今回は、2025年9月末に私に納車されたホンダ新型プレリュード (Honda New Prelude, BF1)が納車されて、普段乗りしてみた後にRZ34に乗り換えてみての感想をまとめていきたいとい思います(両社の比較記事は、また後日公開できればと思います)。

何れも2ドアスポーツクーペでありながらも、ボディサイズやスペック、駆動方式も大きく異なるため、スタイリング以外はコンセプトやキャラクター、方向性などは似て非なるモデルですが、実際に両方を所有するオーナーから見て、どのような印象を受けたのかまとめていきたいと思います。


フェアレディZ (RZ34)のサイズ感について

まずはフェアレディZ (RZ34)のサイズ感について見ていきましょう。

大排気量3.0L V型6気筒ツインターボエンジンを搭載するスポーツモデルでありながらも、ボディサイズは全長4,380mm×全幅1,845mm×全高1,315mm、ホイールベース2,550mmなので、大柄なプレリュードに比べるとかなり小ぶり。

ちなみにプレリュードは、全長4,520mm×全幅1,880mm×全高1,355mm、ホイールベース2,605mmになりますが、個人的には、良い意味でプレリュードは数値以上に大柄に見えるため、インパクトさやダイナミックさ、そして存在感という点では高評価。

RZ34とプレリュードでは、最小回転半径が0.5mも違う

そしてRZ34を走らせてみて、改めて魅力的に感じるのが「小回りの利く操作性」。

RZ34の最小回転半径は、後輪駆動[FR]の恩恵もあって5.2mと非常に小回りが利くのに対し、プレリュードは前輪駆動[FF]ベースのため5.7mと結構大きいんですね。

ただ、RZ34との比較を一切考えずにプレリュードの操作性を考えたら、とても5.7mとは思えないほどに小回りが利きますし、立体駐車場や狭い駐車スペースでも、何度もハンドルを切らずに駐車できるというのは大きなメリットだと思います。

ただ繰り返しにはなりますが、RZ34とプレリュードで比較してみると、やはりコンパクトなボディと後輪駆動の特性を活かしたRZ34の最小回転半径は「数値以上に小回りが利く」ので、駐車のし易さや切替しなどにおいては有利に働いているように感じられます。

ブレーキの制動力や安心感はプレリュードの方が上

続いては、フェアレディZ (RZ34)のブレーキングについて。

RZ34のブレーキングに関しては、過去のブログでもお伝えしている通り、当時直近で販売されたホンダ・シビックタイプR (Honda New Civic Type R, FL5)やレクサスIS500 F SPORT Performanceに比べると、ブレーキタッチ(ブレーキペダル踏み始めの初動)から踏み込んだときの制動力を含めて弱め。

プレリュードとの比較にもなると、こちらはハイブリッドシステムを採用している関係で回生ブレーキが関係してくるため、直接的な比較はできないにしても、ブレーキングの安心感という要素だけで考えると、やはりハイブリッドシステムを搭載するブレーキの方が安心度は高く、そこまで強いブレーキペダルを踏まなくとも十分な制動力が得られるため、ブレーキ操作しやすいというイメージ。

もちろん、RZ34のブレーキングも十分効く方だとは思いますが、あくまでも上記のFL5やIS500、そしてプレリュードと比較しての話になるため、これらのスポーツモデルと比較すると、どうしてもRZ34のブレーキングは悪い意味で目立ってしまいます。

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