【驚きの開発秘話】ホンダ新型スーパーワン (Super-ONE)の「BOOSTモード」は、ヒョンデ・アイオニック5 Nの技術を参考にしていた!日韓EVホットハッチが目指す『運転の楽しさ』とは

(続き)ホンダ新型スーパーワン・プロトタイプに期待したいポイントとは?

引き続き、ホンダ新型スーパーワン・プロトタイプに関する情報をチェックしていきましょう。

スーパーワン・プロトタイプは軽量とトータルバランスをウリにしていく?

先ほどは、ヒョンデ・アイオニック5 Nの特徴を紹介しましたが、一方でホンダ新型スーパーワン・プロトタイプは、サイズや重量、出力が制限されている軽自動車タイプのN-ONE e:をベースにしているため、具体的なスペックまでは不明ながらも「1,100kg~1,200kg」ぐらいの軽量ボディが期待されています。

ちなみにこのモデル、N-ONE e:がベースになりながらも、車体サイズは普通車と同じ規格になる予定なので、日本やイギリス、オーストラリア以外のアジア市場への進出も視野に入れていて、生産台数もN-ONE:eの2倍以上になることが予想されています。

果たしてどの程度のサイズ感となるのか、日本市場向けでいえば、全幅1,700mmを切るような5ナンバー仕様に抑えて来るのかも気になるところですが、画像を拝見する限りではトヨタGRヤリスなどのように1,800mmを超えるようなサイズ感でも無さそう。

当然、軽自動車規格から普通車へとアップデートされるということは、バッテリー容量やシステム総出力/システム総トルク、そしてBOOSTモードを活用したときの瞬間的なスペックアップも、軽自動車規格を大幅に超えて来るでしょうから、パワーウェイトレシオ比やトータルバランスなどにも注目したいところ。


BOOSTモードは、0-100km/h加速でその性能を遺憾なく発揮できるのか

繰り返しになり恐縮ですが、ドライバーにとっての魅力のキーポイントは、出力を最大化するBOOST(ブースト)モードであり、フェイクエンジンサウンドとシミュレートされたパドルシフトも追加されます。

これに対してホンダの堀田英智 氏は、ホンダが過去にトランスミッションの経験を持っていたため、スーパーワンのフェイクシフターのロジックをプログラムするのは「簡単だった」と説明。

加えて、「スーパーワンに搭載されているのはフェイクシフトですが、トランスミッションの制御です。オートマチックトランスミッションの制御は、ホンダが長年行ってきたことなので、その制御機能をそのままフェイクシフトに応用しました。ですから、非常に現実的なのです」とコメント。

またDriveは、同氏とのインタビューにて、「スーパーワン・プロトタイプでは、7速デュアルクラッチオートマチックをエミュレートしている」ことも確認。

BOOSTモードの仮装有段シフトは、プレリュードのHonda S+ Shiftの派生版

これは、アイオニック5Nの6速シミュレーションと比較してであり、新型プレリュード (New Prelude)に見られるHonda S+ Shift機能から派生したものであるとのこと。

ただし、プレリュードのHonda S+ Shift機能は、あくまでも多段シフトを疑似的に取り入れたギミック的な機能であり、例えば0-100km/h加速時間などのパフォーマンスを向上させる機能ではないため、今回のスーパーワン・プロトタイプのBOOSTモードが、0-100km/h加速でパフォーマンスを大きく発揮するとは限らないので注意が必要です。

参考までに、こちらの動画ではHonda S+ Shiftを活用したことで「0-100km/h加速時間が遅くなった」ことを明らかにしている動画となります。

より具体的なデータをまとめたものも、関連記事にありますので参考にしていただけますと幸いです。

1ページ目:スーパーワン・プロトタイプのBOOSTモードは、アイオニック5 Nの技術を参考にしている模様

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