推定価値120億円。フェラーリコレクターが所有していた「275GTB/Cスペチアーレ」

2020-05-26

先週の4月30日(日)にこの世を去った、世界的有名なフェラーリコレクター(「FXX K」「250GTO」「ラ・フェラーリ」等)であるプレストン・ヘン氏(享年86)が所有していた、世界に3台しか存在しないスペチアーレモデル「275GTB/Cスペチアーレ」が、オークションに出品された際の予想最高落札価格が約1億ドル(約120億円)と発表されています。
※ちなみに、世界一高いといわれた「250GTO」は約54億円にてオークションにて落札。


こちらの個体は、FIAGT選手権にて出場するために生産された非常に希少なモデルで、車体番号は6885と付けられていました。
パワートレインは、排気量3.0L V型12気筒自然吸気エンジンを登載し、最高出力330psを発揮する、当時はとんでもないハイパワーを有する最強モデルでした。
ボディカラーはジアッロ系で、残りの2台の内の1台はフェラーリ・ミュージアムにて展示されているのだとか。

ちなみに、故プレストン・ヘン氏といえば、過去に「ラ・フェラーリ・アペルタ」の購入権を得ることができず、ホンダ/アキュラ「NSX」を即買いしては「フェラーリなんかよりも「NSX」のほうがずっと乗りやすいわ!」とわざわざフェラーリ本社に手紙を送りつけた程。
それだけ「ラ・フェラーリ・アペルタ」を購入できなかったことが悔しかったのでしょうが、これだけのコレクターで購入できない程に、相当にハードルが高いのですね。

Reference:AUTOBLOG.NL