北米ホンダ、ホワイトパールの塗装剥がれ問題で集団訴訟が再燃。オデッセイやフィット、ヴェゼルなど、構造的欠陥を指摘する裁判所の新見解

以前はトヨタのホワイトパール塗装剥がれが話題となったが…

2010年式付近のトヨタ車で大きな問題となったホワイトパールの塗装剥がれ。

ほぼ全ての車種を対象に塗装剥がれが起きながらも、トヨタの最終的な判断としては「一部の車種に限り、塗装の保証期間を延長する」という形で収束しました。

このホワイトパールの塗装剥がれ問題は、トヨタに限らず日産でも起きていましたが、どうやらホンダでも同様の問題により、アメリカでは訴訟問題にまで発展しているようです。


塗装剥がれで騒がれているのは「2013年以降の複数のホンダ車」のようだ

今回、アメリカにて騒がれているホンダ車の塗装剥がれ問題ですが、2024年より、ホワイトパール塗装が「驚くほど簡単に剥がれ落ちる」恐れがあるとして訴訟問題に発展。

上の画像にもある通り、塗装というよりもラッピングが剥がれたかのような見た目で、完全にベースまで見えている状態なので、雨や塩カルなどが付着したときに錆びが目立ってしまいます。

2025年、現地裁判所は当初の訴訟を却下しましたが、原告側は訴状を修正して再提出することが認められました。

そして今回、原告側はまさにその通りに再提出を行い、ホンダは「2012年からのホワイトパール塗装の不具合を認識していた」と主張。

訴状によると、塗装面は本来あるべき時期よりもはるかに早く剥がれてしまい、ひび割れたり、気泡が入ったり、さらには層間剥離を起こしたりする恐れがあるとのこと。

ホワイトパールも1色ではなく「複数のホワイト」で塗装剥がれが起きている模様

訴訟では、少なくとも5種類のホンダ/アキュラのモデルが影響を受けていると主張されていて、具体的な車種とボディカラーは以下の通り。

■アキュラMDX(2013年以降)・・・ホワイトダイヤモンドパール

■ホンダオデッセイ(2013年以降)・・・ホワイトダイヤモンドパール or タフタホワイト

■ホンダ・パイロット(2013年以降)・・・タフタホワイト

■ホンダ・フィット(2013年以降)・・・ホワイトオーキッドパール or ベラノバホワイト

■ホンダHR-V(日本名:ヴェゼル、2013年以降)・・・ホワイトオーキッドパール or ベラノバホワイト

この集団訴訟では、ホンダが車両販売当初に顧客に警告するのではなく、「塗装の欠陥を意図的に隠蔽した」と主張。

当初、この訴訟が棄却された際、裁判官はホンダ側に有利な判決を下し、「塗装剥がれは車両の機能に影響を与えない外観上の問題である」と判断しました。

しかしながら、今回の新たな訴訟において、裁判官は原告側の主張に同意し、「塗装剥がれは単なる外観上の問題にとどまらず、車両の構造的完全性に影響を与える可能性がある」との見解を示したとのこと。

裁判所はまた、ホンダの「訴訟は時効期間外である」という主張にも反論していて、裁判官は、「時効の起算点は車両がショールームから出荷された時点ではなく、所有者が塗装の剥がれに最初に気づいた時点である」と指摘していますが、なぜここまで見解が大きく変化したのかは疑問です。

2ページ目:ホンダはホワイトパールの塗装剥がれ問題を、どのように収束するつもりなのか?