トヨタ新型RAV4 EVの市販化は無し。チーフエンジニアがプラットフォームの違いを理由に明言。新型ノア/ヴォクシーはガソリン車廃止も受注殺到には至らず?

そういえば新型RAV4 EVの噂が浮上していたが、今のところ市販化の予定は無いようだ

2025年12月に発表・発売されて、もうすぐ4か月が経過するフルモデルチェンジ版・トヨタ新型RAV4。

本モデルが発売される以前は、一部大手カーメディアが新型RAV4 EVも登場すると断言していました。

しかしながら、トヨタ関係者によればRAV4 EVの開発は既に断念しているとのこと。

新型RAV4に関しては、ハイブリッド(HEV)モデルとプラグインハイブリッド(PHEV)モデル、そして一部の市場に限りガソリンモデルが市販化されていますが、なぜEV版を断念したのか見ていきましょう。


新型RAV4のプラットフォームTNGA-Kは、あくまでも内燃機関がベースになっている

世界が電気自動車へとシフトする中、トヨタは新型RAV4のピュアEVの開発を事実上断念。

この動きは、トヨタが自社の最も成功した車種の一つをバッテリー駆動モデルに転換するよりも、より広範な電動化計画への投資を優先するという、同社の明確な方針を示しています。

トヨタによると、世界的に、特にオーストラリアにて電気自動車への関心が高まっているにもかかわらず発表されたもので、オーストラリアではbZ4Xの販売台数が300%増加。

台数増加が見られるのはbZ4Xだけでなく、地政学的な緊張の高まりが電気自動車(EV)への需要を押し上げる中、燃料費高騰に見舞われている多くの国の一つであるオーストラリアでは、2026年3月にEVの新車販売台数が過去最高を記録。

新車販売台数全体の14.6%を占め、前年比88.9%増となっています。

RAV4 EVも登場すれば、毎月4万台は販売できるとの見立てのようだ

一部アナリストによれば、仮にRAV4 EVを販売していた場合、理論上アメリカだけで毎月4万台が売れている計算になるとのこと。

トヨタからすれば、まさにドル箱ともいえる新型RAV4ですが、海外カーメディア・CarSalesの取材に対し、RAV4のチーフエンジニアである太長根嘉紀 氏は、「RAV4のピュアEV版は登場しない」と明言。

トヨタはむしろ、bZブランドのもと、特定の用途に特化した電気自動車の開発に注力していて、これらのモデルは中核となるEVとして導入され、航続距離と総合的な性能の向上を最初から目指して設計されているとのこと。

トヨタは「単純にEV化すれば売れる」という考えを持たない

太長根 氏はさらに、「RAV4を単純にピュアEV化するだけでは、同社の既存の製品ロードマップには合わない」と説明していて、RAV4はHEV車とPHEV車のTNGA-Kプラットフォームをベースにしているものの、トヨタのEVはそれぞれ専用のプラットフォーム(e-TNGA)で製造されていることも「EV版を市販化できないことの理由」になるようです。

トヨタは、電動化戦略において複数の道筋を選択していて、同社はバッテリー式電気自動車への完全移行ではなく、HEV車、PHEV車、水素自動車(FCEV)に多額の投資を行うマルチパスウェイ戦略を実施してきました。

この戦略があったからこそ、EVのみに注力するという夢物語によって、巨額損失で失敗したホンダと大きく明暗が分かれたわけですが、トヨタの「複数の選択肢を持つ」という先見の明こそ、時代を生き抜くための重要な戦略なのかもしれません。

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