ホンダ新型ZR-Vは本当に「過小評価」なのか?元オーナーが語るリセールの真実と、無給油1,000kmも狙える『燃料タンク57L』の圧倒的バランス

実際に所有していた身からすると、ZR-Vは総じてバランスの取れた車だと思っている

2026年3月26日に発表、翌日の27日に発売されて、もうすぐ1か月が経過するホンダのマイナーチェンジ版・新型ZR-V。

今回のマイナーチェンジのタイミングで、排気量1.5L 直列4気筒ターボエンジンを搭載するガソリン車が廃止となり、排気量2.0L 直列4気筒直噴エンジン+デュアルモーターを組み合わせたハイブリッドe:HEVのみに集約されました。

私も本モデルが発売された当初、2.0L e:HEV Z [4WD]を約1年半所有していたため、この車の良さは理解しているつもりではあるものの、一方で「過小評価されている車」でもあると思っています。


ホンダにとって初ブランドのSUVなので、確かにリセールは期待できない

まず、ZR-Vが過小評価されている主な要因は、ホンダの既存ラインナップモデルではなく、新ブランドとして登場したために、これまでのリセールであったり、ブランド価値が上手く構築されていないということ。

そのため、購入して数年所有してからの売却価格(リセール)が、競合モデルのトヨタ・ハリアー/RAV4だったり、スバル・フォレスターに比べて高くないことを考えると、確かに「購入しづらい」というのはあるかもしれません。

ちなみに、私が当時購入したZR-V e:HEV Z[4WD]は、車両本体価格が4,119,500円(税込み)で、オプションや諸費用などを含めての乗り出し価格は4,653,560円(税込み)でした。

所有期間としては約1年半で、走行距離は1万kmを突破していましたが、最終的な売却価格は車両本体価格の約80%(総支払額の約71%)だったので、数字だけを見ると決して「リセールが悪い」というわけではないんですね。

ただ、あくまでもトヨタ・ハリアー/RAV4やスバル・フォレスターといった競合SUVに比べて、リセールが良くないという前置きが加わるため、その前置きをすっ飛ばして「リセールが悪い」というキーワードだけが独り歩きしているイメージです。

前輪駆動[2WD]と四輪駆動[4WD]が選べる

続いてZR-Vで魅力的なポイントでありながらも、そこまで注目されていないのが駆動方式。

当時販売されていたガソリンモデルと、現在ラインナップされているハイブリッドe:HEV含め、前輪駆動[2WD]と四輪駆動[4WD]が選択できるのがポイントです。

昨今のホンダ車では、特にアコードやシビック、ステップワゴンといった主力モデルのハイブリッドe:HEVだと、前輪駆動[2WD]のみのラインナップとなり、四輪駆動[4WD]が設定されないケースが非常に多いんですね。

しかしながら、ZR-Vといった全高が少し背高いSUVになると、四輪駆動[4WD]も設定されているため、雪国住まいの方からすると選択肢の幅が広まって非常に魅力的。

私もZR-V e:HEV Zを購入した際は、四輪駆動[4WD]を選択したわけですが、その理由も4WDのみ後席シートヒーターが標準装備されるため、この点はホンダの策略に見事ハマってしまいました。

2ページ目:新型ZR-Vは、ガソリン車とe:HEV車に関係なく燃料タンク容量が大きい