トヨタ新型カローラクロスの一部改良で「採用されなかった」惜しい機能。ブレーキホールドのメモリー化見送りや、特別仕様車でなぜかオプション化される装備の謎

商品力は更に向上する一方で、一向に改善・変更されない機能も

2026年7月1日、ビッグマイナーチェンジ後”初”となる一部改良版・トヨタ新型カローラクロス (Toyota New Corolla Cross)が発表・発売されることをお伝えしました。

今回の一部改良では、グレード集約に伴ってエントリーグレードHEV Gが廃止となり、その代わりとして「カローラ生誕60周年」を記念する特別仕様車HEV Z Adventureが新設定される予定です。

この他にも、上位グレードHEV Zの更なる商品力向上と生産効率、利益率の向上を目的とした「メーカーオプションの標準化」が行われるわけですが、一方で「今回の一部改良で採用されない機能」もいくつかあります。

今回はそんな残念なポイントをいくつか見ていきましょう。


オートブレーキホールド[ABH]機能は採用されない

まず、今回の一部改良で個人的に最も期待しながらも、残念ながら採用されなかったのが、オートブレーキホールド[ABH]のメモリー化(自己復帰式)。

昨今の新車・新型車では当たり前のように採用されているABHですが、これにあわせて、エンジン再始動後やシートベルト再装着後にABHが自己復帰してくれる機能も、多くの車両にて採用されてしています。

しかしながら、なぜかトヨタ/レクサスでは、中々この機能を採用することが無く、2026年4月末時点でメモリー機能を備えているのは、改良型シエンタ (New Sienta)とビッグマイナーチェンジ版・新型アクア (New Aqua)、そしてレクサスのビッグマイナーチェンジ版・新型IS300hの3車種のみとなります。

本来であれば、カローラクロスも2025年5月にビッグマイナーチェンジのタイミングで採用しても良かったと思いますし、今回の2026年モデルでも採用すべきだと思うのですが、なぜかメモリー機能は非採用なんですね。

プログラム面で何が不都合でもあるのか、それともトヨタのなかで「次回の改良に備えた余力残し」なのか、はたまた別の理由があるのかは不明ですが、出し惜しみがそのブランド価値を低下させる要因にもなるため、特に購入層が幅広いカローラクロスにこそ、積極的に取り入れるべきでは?と思ったりもします(もしくは、ディーラーでのカスタマイズプログラムで設定できるようにするとか…)。

デジタルインナーミラーが採用されない

続いて、こちらもちょっと意外に感じたのが、デジタルインナーミラーが採用されないこと。

こちらも昨今の新車・新型車では積極的に採用されている機能で、トヨタの場合だと、新型RAV4や現行ハリアー (Harrier)、クラウンクロスオーバー (Crown CROSSOVER)/クラウンスポーツ (Crown Sport)/クラウンエステート (Crown Estate)、そしてランドクルーザー250 (New Land Cruiser 250)などのSUVでも採用されています。

ただその一方、AセグメントSUVのライズ (RAIZE)だったり、BセグメントSUVのヤリスクロス (New Yaris Cross)では、なぜか自動防眩ルームミラー止まりで、デジタルインナーミラーは採用されていないんですね。

この流れを汲んでなのか、CセグメントSUVのカローラクロスに関しても、ヤリスクロス同様に自動防眩ルームミラー止まりとなっています。

せっかく多数の機能を備えるカローラクロスなのですから、思い切って今回の一部改良で、上位グレードHEV Zのみメーカーオプションでも良いので設定してほしかったところです。

2ページ目:特別仕様車HEV Z Adventureにて、なぜかメーカーオプション扱いになる機能も?