フォルクスワーゲン・ゴルフGTIがニュルFF最速を奪還!シビックタイプR (FL5)の記録を「0.358秒」更新する7分44.523秒。特別仕様車『エディション50』が示した執念の走り

FL5のニュルFF最速から3年、遂にゴルフGTIが最速記録を更新!

2023年4月20日、ホンダ公式よりドイツ・ニュルブルクリンクサーキットにて、現行シビックタイプR (Honda New Civic Type R, FL5)が、前輪駆動[FF]最速記録となる7分44.881秒を記録してから3年以上が経過しました。

ただし、この記録にはいくつかの疑惑が持たれており、FF市販車最速と謳いながらも、実際にニュルで履かせていたタイヤが異なったり、市販車とは大きく異なる軽量仕様の「タイプR-S」なるモデルで計測していたことが発覚。

そのため、本当にこの記録が「正規の量産記録」と呼んで良いのか?といった疑問はありましたが、遂に3年という長い期間を経て、同車の競合モデルとなるフォルクスワーゲン・ゴルフGTI (Volkswagen New Golf GTI, 8.5型)が、FF最速記録を奪還しました。


軽量仕様にアップデートされた特別仕様車ゴルフGTI エディション50が、FL5よりも「0.358秒」速く更新

こちらが今回、ドイツ・ニュルブルクリンクサーキットにて市販車×前輪駆動[FF]最速記録を更新した、特別仕様車の新型ゴルフGTI エディション50 (海外カーメディアCARSCOOPSより引用)。

本モデルのタイムは、2019年からの新計測方法で7分44.523秒を記録し、FL5の7分44.881秒に対して僅か「0.358秒」縮めての更新となりました。

なお、エディション50のオプションにて準備されているパフォーマンスパックには、セミスリックタイヤと鍛造アルミホイールがラインナップされており、今回記録を更新した車両にも装着しているそうです。

量産車×FF最速記録も、そろそろ限界の領域にきている

ちなみにこの僅差のタイムですが、2023年4月にシビックタイプR (FL5)がラップタイムを更新したときも、その前に最速記録を保持していたルノー・メガーヌ・トロフィーR (Renault Megane Trophy R)とのタイム差は僅か「0.509秒」でした。

それだけ、量産仕様のFF&2.0Lターボモデルが引き出せる性能には限界があり、その限界ギリギリの中でのラップタイムだったことが伺えます。

なおフォルクスワーゲンは、2016年にゴルフGTIクラブスポーツSにて、FF最速記録の王座を獲得しており、そのときのタイムがニュルの旧計測方法で「7分49.21秒」。

この旧計測方法だと、現在の新計測方法との直接的な比較は難しいものの、それでも約10年前のモデルでこれだけのタイムを叩き出せるのはお見事。

ニュルブルクリンクサーキットでの新旧計測方法の違いについて

なお参考までに、先ほどの新旧計測方法との違いを見ていくと、2019年以前の旧計測方法は「グランドスタンドT(ターン)13の終わりから計測を開始して、T13の始まりで計測を終了する(20.6km)」という方式でした。

この計測方法だと、走行距離が約232mほど短くなるので、タイム計測的に有利であり、多くの自動車メーカーやカーメディアが採用する方法でした。

しかしながら、2019年以降は「T13の同じところを計測開始と終了のポイントとし、この方法にて計測したタイムを公式として認定したため、その結果として走行距離が約232m増えた20.8km」と制定されました。

2ページ目:特別仕様車ゴルフGTI エディション50のスペックは、従来のGTIと大きく異なる?