トヨタ新型ランドクルーザーFJ (TRJ240)のルーツを辿る。2017年発表のFT-4Xと、2021年発表のコンパクトクルーザーEVがFJの市販化に与えた影響とは?
ランドクルーザーFJのベースになったであろうコンセプトカーは2車種存在する?
2026年5月14日に発表・発売された、トヨタ新型ランドクルーザーFJ (Toyota New Land Cruiser FJ, TRJ240)。
前回のブログでは、本モデルの具体的な主要装備であったり、主要諸元、そしてどういった客層をターゲットにするモデルなのか?などを紹介しました。
今回は、そんなランクルFJの市販化前にベース/起源になったであろうコンセプトカーたちを、おさらいも兼ねてチェックしていきたいと思います。
ランドクルーザーFJの起源は、2017年にデビューしたFT-4Xコンセプト?

まず、ランクルFJの起源となるであろうコンセプトカーを見ていきましょう(トヨタ公式ニュースリリースより引用)。
上の画像は、トヨタが2027年4月にアメリカ・ニューヨーク国際オートショーにて発表したFT-4Xコンセプト。
本モデルは、アウトドアシーンを中心にクルマの新しいあり方を提案する小型SUVベースのデザインコンセプトで、米国のデザイン拠点であるCalty Design Research, Inc.が手がけた車両となります。
アメリカにおいて、「手軽さ」や「カジュアルさ」を好み、思い立ったらすぐにアウトドアに出かけたい都市部在住の「ミレニアル世代」(30代半ばまでの若者世代)をターゲットに想定して企画したモデルと言われています。
FT-4Xのボディサイズは、ヤリスクロスとカローラクロスの中間ともいえるB~CセグメントSUV相当

こちらはサイドビュー。
無骨なスタイリングでありながらも、全長を短くしたようなコンパクトなサイズ感であることがわかります。
なおFT-4Xのボディサイズとしては、全長4,249mm×全幅1,821mm×全高1,623mm、ホイールベース2,639mmと、B~CセグメントSUVの中間的なサイズ感となっています。

参考までに、ランドクルーザーFJのボディサイズは、全長4,575mm×全幅1,855mm×全高1,960mm、ホイールベース2,580mmなので、走行バランスや積載性、走破性という観点などから、より現実的なサイズ感に落とし込まれた結果として、全長が延伸され、全幅もワイド化、そして全高も高くなったのだと予想されます。
テールゲートは持ち上げ式ではなく「観音開き式」

こちらはリアクォータービュー。
背面タイヤは装着されていないものの、縦型基調のテールランプに加え、リアテールゲートは持ち上げるタイプではなく、実は観音開き式なんですね。

開き方としてはこんな感じ。
テールゲートの持ち手部分のデザインはもちろんのこと、テールゲート内側に雪の結晶のイラストを描くなど、細部に渡っての遊び心と演出もユニーク。
なおCalty社のケビン・ハンター (Kevin Hunter)CEOは、FT-4Xに対して「私たちは、クロスオーバー車が都市部や郊外でのアウトドアシーンに付加できる楽しさや新たな価値を追求した。TOYOTA FT-4Xは、スタイリングと機能が融合したクルマであり、思いやりと魅力にあふれた装備を通じて、アウトドアでの楽しさと利便性を提供することができるクルマだ」とコメント。

また、スタジオチーフデザイナーのイアン・カルタビアーノ (Ian Cartabiano)氏は、「デジタルなインターフェースが多用される現代でも、メカニカルなデザインや機能の満足感は重要だと考えており、TOYOTA FT-4Xのデザインや装備の多くはその考えをもとに企画した。お客様にはこのクルマと接してワクドキを感じて欲しい」と述べています。

こうして見ると、FT-4Xのキャラクターや方向性は、9年後に登場するランクルFJを目指して作られたコンセプトカーのようにも感じられますし、アメリカ・ニューヨーク国際オートショーにて発表したということは、将来的にアメリカでの市販化も視野に入れている可能性も考えられるかもしれませんね。
