中国の黒船・BYD新型ラッコが2026年7月28日発売、グレード構成は3種類に拡大へ。更にトヨタ/レクサスBEV・LF-ZCの中止報道の誤解と真実を解説
(続き)「2027年半ばに市販化」まで決まっていたピュアEVの開発中止は大きな痛手
2026年5月29日、読売新聞オンラインが「トヨタ、2027年半ば発売予定だった次世代EVの開発を中止へ…全固体電池など先端技術の開発は継続」と大々的に報道。
このモデルは、レクサスの次世代ピュアEVセダンとなるLF-ZCの量産版で、パワートレインは100%電気自動車となります。
レクサスの次世代ピュアEVセダンといえば、2026年6月にフルモデルチェンジ版・新型ESが発売され、ハイブリッドシステムだけでなくピュアEVも販売されるため、レクサスとしては「初のBEVセダン」となります。
これに続くのがLF-ZCだったわけですが、本モデルは圧倒的な空力性能や、次世代の角型モノポーラバッテリーにより、航続距離1,000kmを目指し、コンパクトFRスポーツセダンISの実質的な後継モデル として注目を集めました。
手を取りあってきたサプライヤー陣営も真っ青案件

そんなISの次世代後継モデルともいえるLF-ZCですが、何と2027年に市販化がほぼほぼ決まっていた状況で開発中止ともなると、既に決まっていたサプライヤー陣への状況説明、部品製造や量産化に向けた取り組みなどが全て無しになってしまうことに。
これによるサプライヤーの損失額も計り知れないとは思いますが、読売新聞の報道によれば、どうやら世界的なEV需要の鈍化が影響していることが大きな要因とのこと(おそらく中国でのEV車の凋落が主要因な気がする)。

一方の次世代EV向けの全固体電池や、アルミ部品を一体成形するギガキャストなどの先端技術の開発は継続するそうで、完全にLF-ZCの開発自体がフェードアウトするわけではなく、何れは復活する可能性もありそう。
とはいえ、レクサスのエントリーピュアEVセダンとして高い注目を集めたであろうLF-ZCが、このタイミングで開発中止と報道されたのは大きな痛手だと思います。
トヨタ/レクサス車の全EVが開発中止ではない
ちなみに、今回報道されたのは、あくまでもセダンタイプのLF-ZCのみで、それ以外のSUV系のピュアEVモデルの開発が注力されるということなので、「トヨタ/レクサスのEV全体が開発中止ではない」のが正解です。
読売新聞オンラインは「トヨタ/レクサスの次世代EV開発中止」と、まるでトヨタ車とレクサス車の全EVが開発中止と捉えられるような、いわゆる煽り見出し(クリックベイト)で拡散しているので、この悪質極まりない報道と解釈には注意が必要です。
ホンダもピュアEV開発を中止し、ハイブリッドモデルへの注力を発表済

ちなみに、EV車両開発の中止に関しては、トヨタ/レクサスだけでなくホンダも同様で、既にHonda 0シリーズであったり、アキュラ次世代RSXの開発も中止。
EVでの販売需要拡大は現実的に厳しく、ホンダとしてもハイブリッドモデルを中心に強化していく考えを示しているので、ある意味でトヨタ/レクサス/ホンダ共に同じ方向性へとシフトしていることが明らかになっていますね。





