中国の工場がトヨタ・ランドクルーザーやAE86、日産の初代フェアレディZ (S30)のボディを勝手に製造。メーカー非公認で世界へ供給
相変らず中国の模倣・コピー技術は凄まじいな…
何かと話題になる中国のコピー製品。
内燃機関や電気自動車など、
様々な中国の自動車メーカーが登場し、
なかには日本の自動車メーカーや、
欧州の自動車メーカーを模倣/コピーするモデルが多く存在します。
今回は、
そんな既存車種の車体(プレス加工品)を製造する工場が大きな注目を集めていますが、
「どう考えてもメーカーから許可とってないよね…怒られるよね、コレ」という内容。
いかにも中国らしい内容ではありますが、
果たしてどのような製品を製造しているのか見ていきましょう。
生産・販売終了した名車のボディシェルを製造する工場に潜入

こちらが今回、
海外の自動車系YouTuberであるHagertyチャンネルが取り上げた、
中国の既存車種をベースにしたプレス加工を製造する工場。
既に生産・販売終了している名車のボディパネルを製造する工場で、
その名も「俊成汽車 (Juncheng Vehicle Co.)」。
中国は宝営市にひっそりと佇む巨大な製造工場で、
世界的に有名な名車のハイエンドなレプリカボディや部品を製造することで、
クラシックカー市場を静かに変革することを狙っているようです。

上海から電車で北へ約3時間の場所に位置する江蘇俊成汽車工業有限公司では、
フォード・ブロンコ (Ford Bronco)やランドローバー・ディフェンダー (Land Rover Defender)、
日産フェアレディZ (Nissan Fairlady Z, S30/240Z)、
そしてトヨタ・ランドクルーザー/AE86等のボディシェルが製造されています。
Hagertyチャンネルに登場するラリー・チェン氏が工場内部に潜入し、
製造工程を最初から最後まで紹介するとともに、
この工場が将来の自動車文化にどのような影響を与えるのかを探索しているわけですが、
その中身は中々にグレーと言いますか…もはやブラック寄りのブラック。
徐々に淘汰される名車のボディパネルを製造することで、レストモッド文化と需要を高める

ちなみにこの工場では、
エンスージアスト向け自動車用の新しい鋼板を製造。
トヨタは数年前にAE86の部品の大量供給を中止し、
最近になって少量の部品の生産を再開したものの、
実際に長く走らせるともなると、
どうしても社外の専門業者に委ねられる傾向にあります。
企業が新型車の部品製造を開始する際、
プレス加工に使用する金型を開発する必要があります。
そのためには、
CNCマシンを使って高張力鋼を削り出し、
熟練の職人が金型を研磨、
そして完成した金型はプレス加工エリアに設置され、
各部品を迅速にプレス成形できるようになります。

ラリー・チェン氏がこの工場を訪問した際、
AE86のボンネットやドアスキンなどの部品をプレス加工している様子を見学していますが、その技術の高さに圧倒。
同社が製造しているのは、
大型の車体部品だけではなく、
各車両を正確に再現するために必要な小型のブラケットやフィッティング用の金型やプレス加工も実施しています。
ブロンコ用のボディシェルが採用され、何とオークションでは約6,400万円にて落札

そして、
これもまた驚きだったのが、
フォード・ブロンコ用に製作したボディシェルが、
アメリカにてレストモッドされ、
何とオークションにて40万ドル (日本円で約6,400万円)で落札されたとのことで、
この工場にて製造されたパーツの品質含め、
大きな需要をもたらしているわけですね。

この工場では、
ブロンコとAE86に加え、
初代フェアレディZ (240Z)、
トヨタ・ランドクルーザー、
1967年式のフォード・マスタング、
そして964型のポルシェ911のボディパーツやボディシェルも製作しているわけですが、
この他にも、
間もなくメルセデスベンツの300SLガルウィングのボディシェルも生産開始する計画とのことですが、
そもそも各自動車メーカーはこの状況を把握しているのか気になる所です。
