新型エルグランド(E53)の誤解と「日産叩き」を考察!e-POWERの構造と車重・ホイール規格の注意点を技術的に解説

(続き)一体いつまで続くのだろうか「日産叩き」の風潮は…

引き続き、

日産及び新型エルグランド (E53)に対する批判的な意見などを見ていきましょう。

新型エルグランドの車体重量とホイールの注意喚起ですら、「日産叩き」と批判に晒される

続いて、

こちらも大きな話題となったのが新型エルグランドの車体重量とホイールバランスの問題。

 

これはタイヤマルゼンこと、

カーポートマルゼンを運営するマルゼンホールディング代表取締役社長の米岡功二 氏が、

注意喚起も含めてSNSにて投稿したことで大きな話題に。

 

以下の通り、

新型エルグランドの車体重量2,430kg~2,440kgと、

実は競合モデルのトヨタ・アルファード (Toyota New ALPHARD, 40系)/ヴェルファイア (New VELLFIRE)よりも重く(しかもPCDは120mm)、

それでいてホイールのPCD114.3mmなので、

仮に社外ホイールを装着した場合に「ホイールの強度基準をクリアできない恐れがある」ということを投稿しています。

新型の日産エルグランドの車体重量が重すぎる件。ホイールを変えてドレスアップを検討されている方はご注意ください。

既存で出ている多くのホイールの強度基準ではクリアされず、新たに開発が必要です。

納車待ちでワクワクされているかと思いますが、暫くは純正ホイールでドライブをお楽しみください。

via:X (旧Twitter)

上記の内容に加えて、

機械式駐車場の重量制限であったり、

こういったタイヤホイールのプロが指摘する注意喚起に対して、

「日産批判が始まった」

「タイヤマルゼンも日産を叩きたいだけなんだな」

「アルファード/ヴェルファイア/レクサスLMも変わらんやろ!」

「目立つ投稿して承認欲求の塊にしか見えない」

といった批判的な意見が散見されました。


車体重量とホイールのPCDのバランスは重要

ちなみにホイールのPCD(ピッチ)は、

車体重量を支える強度に関わるため、

車体が重いSUVやミニバンでは、

PCDが大きい(または穴数が多い)ほど、

ボルト1本あたりの負担が減り、

安全性と耐久性が向上するため非常に重要なポイントになります。

 

車体重量とホイールのPCD (Pitch Circle Diameter:ボルト穴の中心を結んだ円の直径)およびボルト穴数には、

以下のような密接な関係とバランスがあるので、

今回の米岡功二 氏が指摘している内容は、

特に社外のスタッドレスタイヤホイールを装着する上でも、

かなり重要なポイントになってきます。

[車重とトルクの分散]

車両が重いほど、加速時やブレーキング時、コーナリング時にホイールへ強力なG(荷重)がかかるので、PCDが大きく、穴数が多い(例:4穴100mmから5穴114.3mm、あるいは6穴139.7mmなど)ほど、この負荷を複数のボルトで均等に分散可能。


[安全性への直結]

車体重量に対してPCDが小さすぎたり、ボルト数が少なすぎたりすると、金属疲労やボルトの折損(ボルトが折れる)などの重大なトラブルに直結する危険性がある。

先代E52のホイールもPCDが同じだからといって油断できない

もしかすると日産は、

アルファード/ヴェルファイアでは実現できなかった「先代からのタイヤホイールの流用」を目的に、

敢えてPCDを114.3mm共通にしたのでは?との見方もありますが、

必ずしも先代E52のホイールが流用できるとも限らないですし、

この点は日産ディーラーやタイヤ専門と相談した方が良さそう。

 

今回、米岡功二 氏が指摘したのは、

「装着してからホイール脱落や破損といった、最悪の事故につながる危険性」を考慮しての投稿であり、

一人一人が安心して車に乗れること、

公道で予期せぬ事故やトラブルに発展しないための注意喚起でもあるため、

その親切心を「日産叩き」だったり、

「承認欲求の塊」と叩くのはお門違いだと思うんですね。

そのため、

まずは安心をお金で買う意味でも、

メーカー純正のディーラーオプションホイールを購入するのも一つかもしれませんね。

1ページ目:新型エルグランド (E53)のフロントマスクや、低排気量問題も

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