日産の新型ローグ/エクストレイル (T34)が初期品薄の恐れ?上位グレード優先展開とアメリカ独自の「プレ値転売」事情を解説
新型エクストレイル/ローグ e-POWER (T34)が、早くも入手困難なモデルになる?
日産の主力SUVでお馴染みとなるエクストレイル (Nissan X-Trail)。
米国市場ではローグ (Rogue)として販売され、
2027年初め頃に発売されるT34型ローグは、
同国市場としては初めてとなるシリーズハイブリッドe-POWERが搭載されます。
日産のe-POWERラインナップモデルとしては、
キャシュカイ (Qashqai)/キックス (New Kicks, P16)/エルグランド (Elgrand, E53)に続く、
「4車種目の第三世代e-POWERモデル」となるわけですが、
どうやら米国市場では入手困難なモデルになると言われています。
日産もトヨタ同様に、最も利益率の高い上位グレードから販売する計画か

2027年初頭に米国にて発売される、
日産のフルモデルチェンジ版・新型ローグ e-POWERですが、
2026年11月に米国ディーラーに到着する予定ではあるものの、
RAV4やCR-Vといった豊富なラインナップを誇るライバル車に比べて、
グレードの種類や販売台数(受注台数)は限られるとのこと。
つまり、生産効率や利益率の高い上位グレードを優先して販売した後、
ある程度市場が落ち着いてから、
エントリーグレードを遅らせて販売するといった、
トヨタの販売方式を導入する可能性が高いようです。
日産は、
新型ローグ e-POWERの米国発売を2度前倒しし、
当初の予定より約9か月も早い2026年11月にディーラーに登場することになるそうです。
米国での現行T33ローグの販売台数は低下し続けている模様

現行T33ローグの販売台数は、
2025年に前年比11%減の217,896台となり、
日産のセグメントシェアは7.6%に低下した一方、
電動モデルへの需要は上昇を続けています。
供給がすぐに追いつかないとしても、
米国初となるe-POWER版ローグを迅速に市場に投入することが最優先事項となっています。
新型ローグ e-POWERの初期型は少量販売になるため、プレ値をつけての販売となる恐れも

海外カーメディア・Automotive Newsの報道によると、
日産はT34型ローグ e-POWERを当初は日本から輸入し、
2026年11月に米国に到着する際、
約1,050店舗ある米国ディーラーそれぞれに、
「1~2台ずつ」出荷することを計画していました。
これは大量販売ではなく、
ごく少量ずつでの販売となるため、
米国では頻繁的にみられる「プレミア価格を付けての販売」が横行する恐れも高そう。
アメリカ市場では、正規ディーラーであってもプレ値を付けて販売することは当たり前に

ちなみにアメリカの新車市場において、
メーカー希望小売価格(MSRP)にプレミア価格(上乗せ金)を付けて販売することは日常的に行われていて、
中古車市場だけでなく、正規ディーラーでも行われています。
この上乗せ金は、
現地だとマークアップ (Markup)やマーケット・アジャストメント (Market Adjustment:市場調整金)と呼ばれており、
日本のように「新車は全国どこでもカタログ通りの価格で買える」という常識とは大きく異なるんですね。

ただし、ここで注意してほしいのは、
アメリカの自動車メーカーが提示するMSRP (Manufacturer’s Suggested Retail Price)の「S」は、「Suggested (提案された)」を意味。
つまり「MSRP」は、
ただの提案型の販売価格になり、
暫定した価格帯というわけではないんですね。
日本のメーカー希望小売価格よりもさらに拘束力が弱く、
法律上も「いくらで売るかは独立したフランチャイズであるディーラーが決める権利を持つ」とされているため、
需要が高ければディーラーの裁量で自由に価格を吊り上げることができるので、
「初期型は想定される新車価格よりも高くなる」というのは、
日常的に行われているので注意が必要です。