遂に来たか。マセラティが2019年以降を機にハイブリッド/EVにシフト

2020-05-27

イタリアのスポーツカーメーカであるマセラティは、2019年以降に発売されるすべてのモデルを、ハイブリッド/電気自動車(EV)にシフトすることを正式に発表しました。
これは、現フィアットグループ券フェラーリの会長、クライスラーECOでもあるセルジオ・マルキオンネ氏が発表したもので、イギリスやフランスが2040年をもってガソリン車両を販売禁止することを発表したことをきっかけに、本格的にガソリン車両の販売を取りやめる方向で進めていくことが確定しました


なお、Autocarの報道によると、マセラティはFCAグループ全体で環境法規制においてはかなり低い位置にあるとのことで、2022年までには全ラインナップの内の半分をハイブリッド車両として提供していくことも計画中。

それはもちろん、これまで内燃機関モデルを守り続けてきたマセラティ・ブランドが大きく変わる瞬間でもあり、更には、マセラティの主要モデルとなるSUV「レヴァンテ」に、クライスラー製プラグインハイブリッドモデルを搭載する計画を進行中。本格的に内燃機関モデルから手を離していくことを考える、非常に寂しい思いではありますね。

なお、電気自動車(EV)の導入においては、現在話題となっている「アルフィエーリ」が濃厚で、まずはエントリーモデルとなる2シータスポーツクーペとロードスターモデルを販売し、後に現在ラインナップ中の「ギブリ」や「クアトロポルテ」もEVへとシフトするのではないかと推測。

現時点では、具体的なロードマップも発表されていないため、マセラティがどのようなアクションを起こしていくかは非常に気になるものの、その一方でグループ会社でもあるフェラーリやアルファロメオも併せて内燃機関モデルを販売しなくなることを考えると、内燃機関ならではの車本来の楽しさを味わえるキッカケが失われていく恐れもあり、若者はもちろん、車好きであった年配の方々の車への想いも失われていくのではないか、と不安に感じたりもします。

Reference:autoevolution