マセラティ第2のSUVモデルはまだまだ開発に着手せず。しかし、開発の方向性はある程度定まった模様
先日、マセラティのSUVモデルである「レヴァンテ」が2016年にフィアットのミラフィオリ工場にて生産開始してから未だ1年しか経過していませんが、FCAとフェラーリのCEOを兼任するセルジオ・マルキオンネ氏が、2020年までに「レヴァンテ」に次ぐ第2のSUVの開発を進めることを発表し、この車両はアルファロメオをベースとし、更には「レヴァンテ」よりも下位グレードになるという記事を紹介。
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マセラティは、ミドルサイズSUV(レクサス「RX」、トヨタ「ハリヤー」等がイメージしやすい)が自動車市場にて最も急速に成長していることを承知しているにも関わらず、開発計画を急ピッチにて進める予定はないと主張。
これは、先日より開催中のアメリカ・ロサンゼルスオートショー2017にて、motor1.comがマセラティのボスであるリード・ビッグランド氏にインタビューした際に判明したことで、「レヴァンテに次ぐ第2のSUVモデルは現時点で開発の着手はしておらず、それに同社がその市場にのめり込んで中型SUVモデルを投入する必要性はない」とコメント。
このコメントは、FCAのチーフエグゼクティブでもあるセルジオ・マルキオンネ氏が2020年までに「レヴァンテ」に次ぐモデルを販売開始すると発表してから僅か4週間後の出来事であるため、FCAとマセラティの間にて、ちょっとした乖離があることは何となく予想が付くところ。
ただ、リード・ビッグランド氏曰く、このモデルの開発を中止するわけではなく、あくまで現時点では進行していないだけなので、これから慎重に開発を進めていく可能性があるとしていますが、以前のセルジオ・マルキオンネ氏のコメントでは、第2のSUVモデルにはアルファロメオ「ジュリア/ステルヴィオ」のグリジオ・後輪駆動/前輪駆動プラットフォームを採用することを明確にしており、更にはマセラティ「レヴァンテ/ギブリ」よりも更に下位グレードに位置する個体であることも説明済み。
この辺りの計画性については、リード・ビッグランド氏も承知しているも、価格帯としてはアルファロメオとの明確な価格差を付けること、そしてマセラティブランドとしての高い品質と走行性能を高くした一台として、第2のSUVの発売により同社の年間収益を約11億ユーロに増加する考えを示していることも明らかとしています。
Reference:CARSCOOPS