【朗報】ポルシェの軽量オプション「ヴァイザッハ・パッケージ」が他のモデルへと展開する模様

2022-06-29

ポルシェの上位モデル「918スパイダー」の追加オプションとして初めて導入されたヴァイザッハ・パッケージは、不要な重さを取り除いてパフォーマンス性を僅かに改善することが可能で、最新モデル「911GT2RS」や「911GR3RS」にも導入されました。
このオプションについて、ポルシェGT部門のヘッド・アンド・レアスプレナンガー氏によると、上記3モデル以外にもより多くのモデルにもヴァイザッハ・パッケージを導入する可能性が高く、車両重量を減らすことは理にかなっていると説明しています。

これはおそらく、新型「911GT3RS」にヴァイザッハ・パッケージを導入したことで、ニュルブルクリンクでのラップタイムを更新したことが大きな自信に繋がったのだと思われます。


ポルシェの考えとしては、僅かな軽量化においても車体重量が軽くなることによるメリットは大きく、レーシングに適した走行性能とガソリン消費の低減にも繋がり、その車体サイズが大きければ大きい程、その性能は大いに発揮される模様。

それはつまり、「911」に限らず「マカン」や「カイエン」にも適用することが可能とのことで、いずれは2ドアモデルに限らず、SUVやシューティングブレークにも適用される可能性が高そうです。

Reference:CARSCOOPS

関連記事:ポルシェ「911GT3RS」のニュル正式ラップタイムは6分56.4秒にて確定。タイム確定の瞬間の動画も公開【動画有】(2018/4/21投稿)

今週初めに、ポルシェの新型「911GT3RS」がドイツ・ニュルブルクリンクサーキットにてラップ計測を行ったところ、6分56秒と速報タイムを公開しましたが、今回正式なラップタイムとして6分56.4秒を記録したことが報告され、実際にその記録を証明するオンボードカメラ映像も公開されています。
今回のラップタイムレコードの登録により、市販モデルのニュル最速ランキングにも変動がありました。
ラップタイムは以下の通りとなっています。

関連記事:新型モデルのニュルラップタイムが遂に公開。ポルシェ「911GT3RS」は6分56秒、シボレー「コルベットZR1」は?(2018/4/17投稿)

【ニュルブルクリンク・ラップレコードランキング(市販車両)】
1. ポルシェ「911GT2RS」・・・6分47.3秒
2. ランボルギーニ「ウラカン・ペルフォルマンテ」・・・6分52.01秒
3. ポルシェ「918スパイダー」・・・6分56.08秒
4. ポルシェ「911GT3RS」・・・6分56.4秒
5. ランボルギーニ「アヴェンタドールSV」・・・6分59.73秒

上位ランキング5の内3モデルがポルシェ、2モデルがランボルギーニという意外な結果となっていますが、5位まで7分台を切っているところが驚きですね。
ちなみに、今回記録樹立したポルシェ「911GT3RS」のドライバはラース・カーン氏と、サブにはポルシェ・ワークス・ドライバのケビン・エストレ氏。

ポルシェ・モータースポーツGTのVPでもあるFrank Steffen Walliser氏は「他のポルシェのモデルでは、新型「911GT3RS」と同じレベルの性能に近づけることはできません。トップレベルのモータースポーツからの多くの革新的なアイデアを採用しました。例えば「911GT3R」からのようにGTモデルの哲学を身に付け、最高の技術力を受け継ぎました」とコメントしており、ハイブリッドモデル「918スパイダー」に並ぶ驚異的な走行性能を発揮する一台にまで進化したことを実感した模様。

なお、今回の走行条件は摂氏14~18度と理想的で、時間帯にして午前11時40分からラップ計測を開始。
「911GT3RS」の足回りには、ミシュラン製パイロットスポーツタイヤの最新モデル・カップ2Rを装着し、EUとアメリカの規格に準拠した正規品となっています。