コレ許可とった?中国がブガッティ「シロン」丸パクリした3Dプリンタ技術搭載型の低速電気自動車「P8」を販売

2020-05-26

最高出力1,500psを発揮するフランスのハイパーカーメーカ・ブガッティ「シロン」。
このモデルは、環境法規制や関税の影響にて中国で購入するオーナーはほとんど存在せず、仮に購入できる中国人が存在したとしても、そのほとんどが中国以外の国にて購入するケースが多いのだとか(関税等の影響が主)。

そういったこともあり、中国では内燃機関モデルではなく、敢えて100%電気自動車モデルのブガッティ「シロン」?を販売する方向へとシフトしていますが、このモデルがまた大きな話題を呼んでいます。


そのモデルとは、中国・山東省にあるShandong Qilu Fengdeと呼ばれるメーカが製造している「P8」というもので、最近中国にて徐々に人気を高めつつある3Dプリンタ技術を用いた低速量産型電気自動車(LSEV)を採用しています。

見た目の通り、「P8」は3Dプリンタ技術を駆使して「シロン」独自の外観を持ち、クラシックなデュアルトーンまでも忠実に再現しています(ブガッティ特有のC型ピラーもそことなく表現)。
ちなみに、車体サイズは全長4,100mm×全幅1,800mm×全高1,430mmとブガッティ「シロン」のようなスーパーカースタイルには程遠いクーペ風(シロンは全長4,544mm×全幅2,038mm×全高1,212mm)

こうして遠目から見てみると、「シロン」の特徴は上手く捉えていますが、やはりのっぺりとしたスタイリングと高めの車高により非常に不格好(フロントヘッドライトと馬蹄グリルはそれなりに評価)。
価格帯としては約60万円(本物は約3億円~)からとのことですが、この個体を公道で乗り続けることができるためには、相当な精神力が必要となりそう。

ちなみに「P8」のスペックとしては、システム出力 約35hpの電気モータを3基搭載しているので、システム総出力は100hp未満。
モータは72Vの鉛蓄電池に接続されそこそこのパワーを発揮することが可能ですが、法律上LSEVは最高時速50km/hに制限しなければならない決まりがあるとか。
ただ、この「P8」に関してはその制限速度を完全に引き上げて、最高時速65km/hにまで向上させると説明(法律無視して大丈夫?)。
航続可能距離は推定150kmで、220Vの家庭用電源にてフル充電するには約10時間もかかるとのこと。

インテリアはこんな感じ。
非常にチープな印象を受けるのかと思いきや、意外と悪くありません。
デジタルインストルメントパネルや7インチのタッチスクリーン、スポーティなステアリングホイール、レッドカーペット、グロスレバー、パワーボタン(赤色の起爆スイッチのようなもの)が搭載。

リヤはこんな感じ。
ベンチ式ではありますが、これでも一応4シータタイプとなっています。

リヤカバーを開けると、ダイヤモンドステッチ風に縫合されたマットが敷き詰められ、必要最低限の収容スペースを確保しています。

改めてリヤデザインを確認すると、センター2本だしのエキゾーストパイプが設けられていますが、もちろん排気ガスは発生しません。

なお、Shandong Qilu Fengde社はブガッティ「シロン」以外にも、アウディ「R8」やランボルギーニ「アヴェンタドール」をデザインしたLSEVも販売しているとのことですが、そもそもこれらのデザインをメーカが許可したのか?も気になるところで、前回のZotyeのように各メーカと大モメになる恐れも十分にありそうですね。

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Reference:CarNewsChina.com