実はポルシェと共同開発していた。ル・マンレース覇者のマーク・ウェバー氏がポルシェ「ミッションE」をレビュー【動画有】

2020-05-26

オーストリア出身の元レーシングドライバであるマーク・ウェバー氏が、ポルシェの100%電気自動車モデル「ミッションE」をポルシェのテストサーキットであるヴァイザッハ・テストトラックにて初レビュー。

F1参戦して132戦目にてタイトルを獲得し、F1史上最遅優勝記録を持つことでも有名な彼が、レーシングの世界から引退後はポルシェと協力しながら最新モデルを開発。
実は、ニュルブルクリンクにて市販車両最速記録を樹立した「911GT2RS」の開発にも一役買っていて、今回のレビューする「ミッションE」にも少しだけ開発に携わる等、今現在も活躍しています。


今回レビューの対象となっている100%電気自動車モデルの「ミッションE」は、元々発表された「ミッションE・コンセプト」に非常に似たセダンタイプで、競合モデルとしてはテスラ「モデルS」が最有力となっています。

「ミッションE」のパワートレインについては不明ですが、レンジトッピングにてシステム出力600ps以上を発揮し、パフォーマンスとしては0-100km/hの加速時間は3.5秒、航続可能距離が500kmとなります(噂によると、エントリーモデルは約400ps、中間モデルは約536hp発揮するとか?)。

パフォーマンスについては、マーク・ウェバー氏も「エレクトリックモデルの中でも最もスポーティで最も技術的に評価の高いモデルになると思う」とコメントしており、ポルシェ本来の走りの楽しさに加えて、サーキットで培った刺激ある走行性能を加味したモデルであることは間違いなさそう(特に「919ハイブリッド」を操作した経験がある彼であれば、その説得力は更に増す)。

ちなみに、「ミッションE」のセールスポイントとしては走行性能以外にも、20分以内にて80%充電できるほどの高速充電機能を持つのだとか。
ただ、この高速充電機能を発揮するためにどれだけの電力量を要するかは不明で、テスラのEVトラック「SEMI(セミ)」の高速充電機能のように30分でフル充電するには3,000~4,000戸分の電力量が必要ともなると、とても実用的ではなく、そもそもそういった施設を増設するだけでとんでもないコストと時間がかかってくるでしょうね。

【Mark Webber drives the Mission E at Porsche’s test track in Weissach.】

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Reference:CARSCOOPS