”まだ納車していない”マクラーレン「スピードテール(BP23)」が中古市場にて販売中。価格は不明ながらも新車の2倍は確実?

2020-05-26

早くも「スピードテール」が転売中

マクラーレンが唯一販売した3座シートハイパーカー「F1」の後継モデルとなる「スピードテール(BP23)」が、まだどこにも納車していないのに中古車市場にて販売中。
今回問題となっている車両が販売されている店舗は、ドバイを拠点とする希少車ディーラのナイトインターナショナルで、世界限定106台の内の1台が、まだ製造やボディカラーも何も明確になっていないのに(しかも、10月12日のVIP向け公開イベントも行われていない)販売リストに掲載されています。


そんなにすごいの「スピードテール」?

今回新たに登場する「スピードテール」は、パワートレインは確定していないものの、ほぼほぼ暫定的に「720S/マクラーレン・セナGTR」にも搭載の排気量4.0L V型8気筒ツインターボエンジンのアップグレードタイプに加えて、最低でも1基の電気モータを組合わせたハイブリッドエンジンを採用する予定となっています。
これにより、最高速度も先代モデルとなる「F1」の391km/hを超えることは確実で、低速時のターボラグを完全に穴埋めできることから、0-100km/hの加速時間は2.5秒を確実に実現でき、”最も速く、最もラグジュアリーなアルティメットロードカー”になるとマクラーレンは説明しています。

中古車価格はどこまで跳ね上がる?

なお、これまでの明らかとなった情報を整理すると、「スピードテール」が製造される台数は僅か106台(もちろん全て完売)で、車両本体価格は約2.3億円となっています。

今回販売されている個体には、未だ価格はついておらず”要応談”となっていますが、先代モデルとなる「F1」の異常なる価格高騰と、「マクラーレン・セナ」の高騰を鑑みると、「スピードテール」も最低で新車価格の2倍の価値が付くのではないかと推測。

マクラーレンサイドからは、フェラーリやフォードのように「新車購入してから18か月もしくは2年以内に転売することを禁ずる」といった文言は特に持ちかけられていないみたいですが、それでも納車すらしていない、いつ納車するかもわからない車に対して、約5億円もの金額を支払うというのは正気の沙汰ではないと感じるところであるも、長い目で見たときに、先代モデル「F1」のように約10倍近くのプレミア価値を付ける個体になることを想定すれば、投機目的で購入する人物がいてもおかしくないと感じてしまいますね。

なお、この個体は、2019年末より組立てをスタートし、全てのユニットはマクラーレン・スペシャル・オペレーションズ(MSO)によって、ユーザー仕様にカスタマイズされることとなります。

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Reference:TheSupercaBlog.com