ルノー・新型「トゥインゴ(Twingo)」に右ハンドル仕様は販売されない?!っということは日本やイギリス市場には進出しないことに

2020-05-27

新型「トゥインゴ」はイギリス市場にて販売されない

ルノーが先日発表したばかりの新型コンパクトシティー「トゥインゴ(Twingo)」ですが、このモデルが多くの市場にて参入する可能性はかなり低いかもしれないとのこと。
ルノーUKの情報によれば、イギリス向けのモデルラインナップが削除されたことが正式に発表され、厳密に言えば右ハンドルモデルが登場しないということが明らかになったとのこと。

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シティカーの需要は年々下がる一方…遂にオワコンか?

Autocarとのインタビューおいても「今回の決定は、ルノーUKが顧客向けに販売する際に、右ハンドルなのか左ハンドルなのか?という煩わしい選択肢を無くし、あくまでも選択する範囲というのは、グレードとパワートレインというところに焦点を当てるといったルノーUKの方針とビジネス的観点からの理由によるものである」と説明。

この説明だけを聞くと、確かに正当な理由を語っているようにも見えますが、本当はイギリス市場にて「トゥインゴ」が全く売れていないというのが現状で、2015年に5,555台という売上げを記録して以降、そこから右肩下がりとなり2018年の年間販売台数は僅か877台という記録のため、明らかなる販売不振を理由にイギリス市場を撤退したと推察されています。

更には、ここ2年間でのシティカー部門の売上高もイギリス市場に関わらずどの市場でも低迷していて、欧州全域での2018年の「トゥインゴ」の販売台数は77,326台、セグメントリーダーともいうべきフォルクスワーゲン「up!」は100,715台、そしてシトロエン「C1」は53,292台という記録となっていて、全体的に売上げ台数は下がっているとのこと。

シティカーは会社としてもお金にならない

更にこういったシティカーモデルを販売する上で、最も苦労している点が、販売利益ということで、改良を加えれば改良を加える程に顧客満足度は向上しても、車内の利益率は一向に下がっていくと言う需要と供給のバランスが一気に崩れると言った問題が発生しているのだそう。
そう考えると、今回のようにルノーが右ハンドル仕様モデルを販売しなくなる理由は何となく納得できる気もしますし、しかしこの理由を受け入れてしまうと、イギリス市場はおろか日本での販売に留まらずシティカー自体が本格的に市場撤退という可能性も十分に有り得るかもしれません。

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Reference:CARSCOOPS