日産「フェアレディZ(370Z)ロードスター」が製造終了へ。ちなみに日本では4年半で僅か798台しか売れていないという事実も

2020-05-27

~遂に「フェアレディZ(370Z)ロードスター」が販売終了へ~

日産の2ドアスポーツモデルとして高い人気を誇ってきた「フェアレディZ」ですが、同社は最近2020年モデルの「フェアレディZ(370Z)クーペ」の価格を明らかにする一方で、オープンモデルの「フェアレディZロードスター」をラインナップリストから除外していたことも明らかとなりました。


~そんなにロードスターは売れないの?~

海外の自動車ニュースサイト・Motor Authorityの情報によれば、日産の製品通信スペシャリストであるKyle Torrens氏とのインタビューにて、「ロードスターモデルは、2020年以降提供しないし製造もしない。そして北米での生産も中止する。今後は、370Zクーペやニスモ(NISMO)、そして50周年記念モデルの販売に注力していく」と説明しています。

ロードスターモデルが生産中止となる理由については明らかにされていませんが、恐らくは販売低迷が主になっていると考えられ、2015年以降「370Z(クーペとロードスター両方)」の販売台数は大きく減少しており、2018年は僅か3,468台しか販売されていません。

日産は、クーペとロードスターのそれぞれの売上高の細分化は行っていませんが、北米にて販売されている2019年モデルのクーペの価格帯は約336万円からとなっており、その一方でロードスターは約470万円と非常に高価となっています。
恐らくこの価格差も販売低迷の大きな要因になっているとは思いますが、現時点で日産北米が在庫として抱えている約100台ものロードスターは全く売れておらず、非常に困っているとのこと。

ちなみに、日本市場においてもクーペモデルが1万台以上売れているのに、ロードスターモデルは4年半で僅か798台しか売れていないということと、日本でのオープンモデルというニッチ過ぎる隙間産業にて生き残ることは非常に難しいという理由から即販売終了しています。

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Reference:CARSCOOPS