中国・吉利汽車傘下のLEVCがロンドン専用タクシー「LCV」を発表。エンジンはボルボ製、レンジエクステンダー搭載で航続可能距離は606kmを実現する優れものだ!

2020-05-27

~イギリス・ロンドンに次世代タクシー導入へ~

中国の大企業・吉利汽車傘下にあたるイギリスの自動車メーカLEVC(London EV Company)が、現在ロンドン専用タクシーとして活躍中の「TX」をベースにした次世代ライトバン型タクシー「LCV」(日本で言えばトヨタ「ジャパンタクシー」)を発表することを明らかとしました。


~かなり実用性を加味した航続距離と信頼性をウリに、ロンドンのタクシー市場を独占?~

今回新たに発表される「LCV」は、「TX」と同じe-City電動パワートレインを採用していて、31kWhのバッテリパックとリヤマウント式の電動モータに加え、ボルボ製の排気量1.5L 直列4気筒ガソリンエンジンを組み合わせたプラグインハイブリッド(PHV)モデルとなります。

LEVC曰く、新型「LCV」のEVのみでの航続可能距離は130kmとなっていて、レンジエクステンダとの組合せであれば最大606kmを可能にするとのことで、街乗りだけでなく長距離にも適した実用性の高い一台となっています。

このモデルは、市内にて1日に約160km移動するタクシーをターゲットにしているとのことで、近年排ガス規制が厳しくなっている商用車を少しでも少なくするために、今回のようなPHVモデルへの置き換えを考えているようです。

「LCV」のリヤトランク容量は、最大800kgと非常に多くの積載量を持つため、旅行客や遠方移動を目的とするユーザーにもしっかりと対応できる一台となっています。

~発売は2020年後半から、ロンドンを始め欧州全体がこのタクシーへと置き換えられる?~

なお、LEVC CEOであるJoerg Hofmann氏の説明によれば、「新型LCVは、耐久性や信頼性、効率性、品質、費用対効果において全てを満足します。このモデルはイギリス・ロンドンを最初の市場にしますが、今後更に拡大していく予定で、欧州全体のタクシーがこのモデルになることを期待している」と説明しています。

新型「LCV」は、イギリスを始め2020年後半に販売開始となり、2021年初め頃から続々と納車される予定となっています。

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Reference:CARSCOOPS