ホンダ・シビック・タイプRのエンジンを搭載したATSコルサRRターボがいよいよ出荷スタート!グレードは2種類で価格は約1,570万円から
忘れた頃にやってきたシビック・タイプRのエンジンを搭載したコルサRRターボ
2019年9月頃、元フェラーリF1のエンジニアチームによって創業されたAutomobili Turismo e Sport Automobili(ATS)が、過激なライトウェイトスポーツモデル・コルサRRターボ(Corsa RR Turbo)を発表・発売しましたが、遂にこのモデルが顧客のもとへと出荷される準備が整ったとのこと。
このモデルは、ホンダのハードコアスポーツモデルとなるシビック・タイプR(Honda Civic Type R)に採用されている排気量2.0L 直列4気筒VTECターボエンジンを搭載し、ECUセットアップと特注の吸気及びエキゾーストマニホールド、ギャレットタービン、そして鍛造ピストンを採用することによって最高出力600hp/4,000rpm~7,000rpm、最大トルク530Nm/8,500rpmを発揮。
駆動方式はリミテッドスリップディファレンシャルを介した後輪駆動を採用し、トランスミッションは6速3MO FTXシーケンシャルを搭載した過激モデルとなります。
コルサRRターボは大きく2種類のグレードに分けられる
グレードとしては、ClubsportとSerie Carbonioの2種類がラインナップされ、欧州市場価格としてはそれぞれ約1,570万円/約1,970万円からと、見た目に反して意外にもリーズナブルな価格設定となっています(従来のGT3カーよりも安価で、平均メンテナンスコストが1kmあたり約690円に対し、コルサRRターボは約270円と3分の1)。
何れのモデルも、世界中の様々なイベントやレースにも参戦することが可能になっていますが、特に後者のSerie Carbonioには、最大のパフォーマンスを発揮するオールインパッケージなるものも装備されるとのことで、どれだけの走りを提供してくれるのか期待ところです。
ある意味採算を度外視した軽量化に特化した高額パーツを次々と採用
細かい走行パフォーマンス性については明らかにされていないものの、車体重量においては僅か800kgと非常に軽量で、フルカーボンファイバーボディワークや、ブレンボ製ブレーキが標準装備されますが、オプションにて4ピストンチタンキャリパー装備のカーボンセラミックブレーキの設定も可能となっています。
その他にも、タッチスクリーンディスプレイやミシュラン製レーシングタイヤ、AIMダッシュロガーを介した電子式トラクションショックアブソーバーを備えるダブルウィッシュボーンプッシュロッドサスペンション、ライブストリーミングトラックセッション用車載カメラ、鍛造ホイール、クイックリフトエアジャッキシステムといった走りに特化させた装備が充実。
なおこのモデルは、年間30台しか製造できない希少な個体とのことで、今後はVLNニュルブルクリンクやGTライトクラス、ブリティッシュヒルクライムチャンピオンシップ、WERCシリーズ、SCCAヒルクライムといったFIA認定のレーシングイベントにも参加可能になっているので、かなりハイレベルな走りを提供してくれるのではないかと思います。
関連記事
Reference:CARSCOOPS