ダイハツが新型タフトとは別にスズキ・ジムニー対抗のクロカンモデルを発表する?某メディアは2020年5月にテリオスキッドを発売すると断言していたが…

2022-07-06

これまで蓄積された技術やノウハウを持つジムニーを”対抗車”にするのはかなり厳しいものがあるが?

ダイハツが6月に軽ハイトワゴンタイプとなる新型タフト(Daihatsu new TAFT)を発表・発売しますが、実はこのモデル以外にもスズキ新型ジムニー(Suzuki New Jimny)を対抗とするオフロードクロカンモデルが2021年12月に登場する?との噂が浮上していました。

これは自動車情報誌ベストカーが独自に報じたもので、新型軽SUVの名称は決まっておらず、しかしボディスタイルは(ベストカーの完成予想レンダリングを参考にする限り)オーバーフェンダーを装備する硬派なSUVスタイルで、更にプラットフォームは新型タント(New Tanto)/ロッキー(New Rocky)に採用されるようなDNGA(ダイハツ・ニュー・グローバル・アーキテクチャ)ではなく、ダイハツ技術独自となるFRベースの4WDシステムを採用すると言われています。

もちろん、このモデルが確実に登場するという具体的な根拠などはなく、おそらくちょっとした話題作りのための記事だと考えているものの、具体的に2021年12月にデビューすると断言しているところはベストカーらしいところではありますね。


ジムニーの対抗車を作るには、いくつかのハードルを越えないと土俵に上ることすら難しい

しかしながら、これに対して東洋経済オンラインは、「ダイハツのジムニー対抗車は本当に出るのか」といったタイトルでピックアップしており、独自の視点でベストカーの情報を斬り込んでいますが、”本当にそんなクルマが出るのだろうか?”という内容を作る以前に、その前段階としてなぜディーラーやメーカーを通して真偽を確認しようとしないのかが疑問。

仮にメーカーからの回答が「お答えできません」といった内容だったとしても、予想を記載する前に確認すべき順番があるとは思うのですが、それを無視して予想だけを書き潰すというのはさすがにおかしいのでは?と思うのが正直なところ。

そして、そもそものジムニー本来のパートタイム4WD機能やラダーフレーム構造、そしてこのモデルのコンセプトが一体何なのかを理解していない限り、同じ土俵に立てるような車を作り上げることは難しく、もっと言ってしまえばクロカンSUVならではのブランド力やその後のアフターフォローをする専門ショップの存在、アフターパーツメーカーの技術はどうなるのか?といったところも考える必要がありますし、そう考えると昔からの技術やノウハウを蓄積しているジムニーが圧倒的に有利なわけですから、対抗車として迎え入れるにはあまりにもハードルが高すぎるところだと思いますね。

そういえば2020年5月に登場すると断言していたテリオスキッドの話はどこいった?

あと、これは少し話が逸れてしまうかもしれませんが、ベストカーは2019年12月のタイミングにて、スズキ・ジムニー対抗となるテリオスキッドを2020年5月に発表・発売すると断言していましたが、これについてはダイハツディーラーにも確認したところ「登場しない」とはっきり否定。

既に2020年5月31日を迎え、スタッフマニュアルや価格情報、そしてメーカーからの公式情報なども一切公開されていないので、確実にこのモデルが登場することは無いでしょうね。

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Reference:東京経済オンライン